【学年別】高校生の冬休みを無駄にしない勉強方法は?学力アップのポイントを解説
「冬はどのように勉強したら良いのだろう…?」と疑問を抱えている高校生の方も多いのではないでしょうか。
高校生の冬休みの期間は、クリスマスやお正月などのイベントがあり、予定がたくさんあることでしょう。とはいえ、大学受験に向けて、勉強も疎かにはできません。計画的に過ごさないと、あっという間に冬休みが終わって無駄にしてしまいます。
「あの時、もっと勉強しておけば良かった」と後悔することのないよう、学年に合った勉強方法を実践していきましょう。
当記事では、高校生の冬休みの勉強方法を具体的に解説していきます。しっかり計画を立てて、有意義な冬休みを過ごしてください。
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高校生の学年別、冬休みのおすすめの勉強方法
高校生の冬休みは1年・2年・3年の3回あります。それぞれの学年に合った勉強方法を実践することで、志望校合格のゴールに近づくことができるでしょう。
高校生の学年別に、どのような勉強をしていくべきか解説していきます。
【高校1年生】勉強方法
高校1年生では、勉強の習慣化を目標にした勉強を行いましょう。まだまだ大学受験に向けた本格的な勉強をする人は少ないですが、勉強を習慣化させておくことで3学期からの学力をアップさせることができます。
「2年生になったら頑張ろう…」と後回しにするのではなく、毎日少しずつでも勉強する習慣を付けるようにしましょう。
高校1年生の冬休みでは具体的な志望校が決まっていないという方も多いですが、志望校が決まるとモチベーションが上がります。少しずつ大学の情報をリサーチして、大学生になるイメージを膨らませることも大切です。
勉強時間の目安
高校1年生の冬休みは、2~3時間を目安に勉強しましょう。
学校のある日とは違い、家でゴロゴロしているとあっという間に一日が終わってしまいます。休みの日でも、午前中から規則正しい生活を心掛けて机に向かうことが重要です。
「2~3時間も集中して勉強できない」や「時間をつくれない」と思うかもしれませんが、午前中に1時間、午後に1時間、寝る前に1時間という具合に勉強すれば、3時間の勉強時間を確保できます。
高校2年生になると、大学受験に向けてより長い時間、勉強しないといけません。机に向かう習慣を付けるためにも、高校1年生の冬休みからできる範囲で勉強時間を作っていきましょう。
【高校2年生】勉強方法
高校2年生の冬休みからは、本格的に受験勉強を始めていきましょう。1年後には大学受験の本番が控えています。1年間の年間スケジュールを立てながら、計画的に勉強を進めることがポイントです。
とはいえ、高校2年生の冬休みは、友だちとゆっくり過ごせる最後の長期休みでもあります。勉強だけで一日を終えるのではなく、息抜きや友だちとの時間も大切にしながら冬休みを過ごしましょう。これから1年、受験勉強を頑張れるようにメリハリのあるスケジュールを立てることが大切です。
「3年生になってから勉強を始めれば良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、3年生の新学期から受験勉強を始めるのと、高校2年生の冬休みから受験勉強を始めるのとでは、時間にして3ヶ月以上も変わってきます。
大学受験は積み重ねが大切です。志望校合格のために、少しでも早く大学受験の勉強のスタートを切るようにしましょう。
勉強時間の目安
高校2年生の勉強時間は、4~6時間が目安です。
できれば6時間は確保したいところですが、勉強に慣れていない方はまず4時間を目指してください。
勉強の習慣がない状態で、1日にまとめて4~6時間勉強すると脳が疲れてしまいます。一気にではなく、午前中2時間、午後2時間、寝る前に2時間などと、分けて勉強すると良いでしょう。一日のスケジュールを事前に立てておくと、毎日規則正しい生活を送れるようになります。
高校3年生の冬休みは、受験勉強の追い込みシーズンです。高校2年生の冬休みから来年を意識して、4~6時間の勉強時間を確保するようにしましょう。
【高校3年生】勉強方法
高校3年生の冬休みは、大学受験の直前にあたります。言うまでもなく、「追い込み」の期間と言えるでしょう。この時期にしっかり踏ん張れるかどうかで、大学受験の成功が左右されると言っても過言ではありません。
受験直前なので「もう間に合わない」と諦めてしまうのではなく、最後の追い込みでしっかりと勉強を進めていきましょう。具体的な勉強方法としては、苦手科目の克服や過去問対策、暗記系の勉強などを中心に行っていきます。
午前中は過去問対策、午後は暗記系の勉強、夜間は苦手科目の仕上げなど、時間ごとにしっかり計画を立てることがポイントです。受験までにどれくらいの勉強時間があるか逆算して、計画的に勉強を進めていきましょう。
勉強時間の目安
高校3年生は追い込みの時期なので、10時間を目安に勉強していきましょう。なぜなら、高校3年生の冬休みは、受験前に集中して勉強できる最後のチャンスになるからです。
とはいえ、24時間しかない一日の中で、10時間の勉強時間を確保するためには工夫が必要になります。
午前中に2時間半、昼食の後に2時間半、少し休息を取ってさらに2時間半、そして夕飯の後に2時間半と4回に分けると10時間の勉強時間を確保できるでしょう。
1回の勉強で2時間半は集中力が持たないという場合は、2時間を5セットに分けて行うという方法もあります。自分のやりやすい、負担の少ないやり方で勉強に取り組みましょう。
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高校生の冬休みに取り組むべきポイント
夏休みと違って冬休みは短いので、ボーっとしているとあっという間に終わってしまいます。この冬休みをいかに有意義に過ごすかが、学力アップの秘訣といえるでしょう。
ここからは、高校生の冬休みにやるべき学力アップのポイントを解説していきます。
健康第一の生活を心掛ける
とにかく「健康第一」の生活を心掛けましょう。冬休みはインフルエンザや風邪が流行る時期でもあるため、うがいや手洗いなどの基本的な対策は必要不可欠です。
また、勉強のしすぎで疲れが溜まってしまうと、風邪を引きやすくなります。「睡眠をしっかり取る」「規則正しい生活をする」といった基本的なことを疎かにせず、体調管理を行っていきましょう。
特に高校3年生の冬は、受験を目前に控えています。焦ってしまう気持ちも分かりますが、詰め込み過ぎずに適度な休息を取ってください。睡眠が足りていないと、風邪を引きやすくなるばかりでなく、ケアレスミスの増加や集中力の低下にも繋がります。
勉強の習慣を付ける
毎日の勉強の習慣を付けることで、学力アップの効果が期待できます。コツコツと勉強するのが苦にならない人もいますが、ほとんどの人が最初は苦手と感じるものです。
高校1年生の冬休みから、毎日の勉強を習慣づけましょう。それにより、毎日の勉強が苦痛に感じなくなり、自然と机に向かえるようになります。
なお、冬休みだからと言って、夜型の生活習慣になるのは危険です。冬休み中でも、学校がある時と同じように朝9時には机に向かうようにしましょう。一定時間勉強したら、休息の時間を取ることも重要です。早くから勉強の習慣を付けることで、効率よく受験勉強を進めることができます。
正しい勉強法を知っておく
効率よく勉強を進めるために正しい勉強法を知っておくことも大切です。中学生の時の勉強法をそのまま続けていて、高校になって勉強についていけなくなる人も少なくありません。
中学の時に比べると、高校は覚えることが多いため教科書の端から端まで丸暗記するのは難しいでしょう。大事なところを見極め、そこを重点的に学習していく必要があるのです。
また、大学入試には応用力も求められます。ただ暗記するのではなく、活用法や基本的な考えを理解しておく必要があるでしょう。問題の難易度が格段に上がりますので、一夜漬けの暗記ではなく、基本を理解するための勉強法が求められるのです。
勉強する環境を整える
勉強する環境を整えることも学力アップのポイントです。冬休み中の勉強は基本的に家で行うことになるため、家族の協力が必要不可欠です。特に年末とお正月の過ごし方には、注意してください。
家族や親族と楽しく過ごすことも大切ですが、周りと同じペースでのんびり過ごしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。メリハリを付けて、勉強の時間を確保するようにしましょう。
家族と相談して、家の中で落ち着いて勉強できる空間を作ることで、集中力が上がりますし学習のパフォーマンスがアップします。年末年始は図書館や学習スペースが閉まっていることも多いので、しっかり自宅で勉強するための場所を作っておいてください。
息抜き方法を工夫する
息抜きの方法を工夫することで、勉強効率を大幅に上げることができます。冬休み中の勉強は大切ですが、適度な休息も必要です。
「1時間勉強したら10分休む」という具合に、勉強の時間と息抜きの時間を分けることで、メリハリがつき集中力を高めることができます。
ただし、息抜きの方法には注意です。「ボーっとテレビを見ていたら、あっという間に一時間も二時間も過ぎてしまった」というケースもあります。また、SNSや友だちとの連絡でスマホをいじっていたら、ついダラダラ過ごしてしまったということもあるでしょう。
長時間の息抜きは逆効果です。ちゃんと時間を決めて、勉強中はスマホの電源を切るなど、切り替えが大事です。テレビやスマホではなく、読書や軽い運動などの息抜き方法もリラックスできるのでおすすめです。
過去問に挑戦する
参考書や高校の教科書だけでなく、赤本を使って大学受験の過去問にも挑戦してみてください。
冬休みは時間があるので、試験本番に近いスタイルで挑戦することができます。もちろん、最初はまったく歯が立たず、落ち込むこともあるでしょう。
しかし、何度も過去問を解くことで、自分の苦手分野が分かってきます。苦手分野が分かると、その克服のために時間を取れるようになるはずです。さらに、過去問を繰り返し解くことで、適切な時間配分も分かってきます。
また、受験する大学が過去に出題していた内容は、今後も似たような問題として出題される傾向にあります。志望校の傾向に慣れるためにも、まとまった時間の取れる冬休みにできるだけ多く触れておくようにしましょう。
基礎は何度も復習する
次のポイントは、基礎を何度も復習することです。学校の先生に「繰り返し勉強しておくように」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
「基礎は授業で習ったから大丈夫」と思いがちですが、やり直してみると忘れてしまっているケースも少なくありません。冬休み前までに習った内容を冬休み中に繰り返して勉強することで、記憶に残りやすくなります。
また、基礎を身に付けることで、自然と応用力も付いてくるのも重要なポイントです。応用問題は難しそうに思いますが、基礎の組み合わせで構成しています。基本問題をスムーズに解けるようになると、応用問題にも対応しやすくなるでしょう。
「成績をもっと上げたい!」高校生の冬休み中の勉強効率を上げる方法
高校生の冬休みにしっかり勉強することで、大学受験が成功するかどうかが大きく変わってきます。
自発的に頑張ることが難しく効率的に勉強できないという人は、下記の方法を取り入れてみましょう。
- 冬期講習に通う
- 家庭教師を付ける
- コーチングを利用する
ここからは、それぞれの方法について、具体的に解説していきます。
冬期講習に通う
最初に紹介するのは、学習塾の冬期講習に通うというものです。
普段は塾に通っていない人でも、大学受験対策として冬休み限定で参加できる講習を開催しているケースが多くあります。大学受験を知り尽くしたプロの講師に教わることで、自分で勉強するよりも学力アップ効果が期待できるでしょう。
また、学習塾の多くは、自習スペースが設けられています。講習時間以外に活用すれば、落ち着いた空間で集中して勉強することができます。
なお、集団授業の場合は、内容が自身のレベルに合っていないと、冬期講習に参加しても付いていけない可能性があります。講習内容は塾によって異なるので、確認してから申し込むようにしてください。
家庭教師を付ける
次に家庭教師を付けるという方法が挙げられます。
家庭教師は冬期講習と違い、一人ひとりの進度や理解力に合わせたカリキュラムが設定されています。「講習の内容についていけるだろうか」と不安な方でも、家庭教師なら安心して指導を依頼できるでしょう。
日にちや時間を選べるのも家庭教師に依頼するメリットです。忙しい人手も、空いた時間や曜日に組み込むことができます。
一方で大きなデメリットは、塾に比べると料金が高額になることです。また、先生の指導力や相性によって、学力の伸びが大きく変わってくるので注意しましょう。
コーチングを利用する
最後はコーチングを利用するという方法です。
コーチングとは、ひとりひとりの目標に合わせた学習プログラムを作成し、進捗状況を管理してくれる指導法です。
先生が教壇に立って教える一般的な授業のスタイルではなく、勉強方法や学習計画の指導がコーチングの主な内容になります。勉強自体は自分でできるが、効率的なスケジュールを立てるのが苦手な人、何を勉強すればいいのか分からない人に向いている指導法です。
学習計画から内容までトータルにサポートしてくれる家庭教師が理想ですが、そこまでお金をかけられないという人にとって、コーチングの勉強法はおすすめです。
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まとめ
高校生の冬休みの勉強方法についてまとめました。冬休みは周りのライバルたちに差をつけるチャンスでもあり、ここで頑張れば来たる大学受験に自信をもって挑むことができます。
特に高校3年生にとって冬休みは入試直前の大事な時期です。「もっとしっかり勉強しておけば良かった」と後悔することのないよう、高校1年生から計画的に勉強を進めていきましょう。
ただし、勉強ばかりで根詰めているとモチベーションが下がりますし、体調を崩してしまうかもしれません。適度に息抜きをして、自分のペースで勉強するようにしてください。
皆さまが、有意義な冬休みを過ごし、後悔のない大学受験ができますように願っております。