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共通テストと二次試験の違いは?大学入試の仕組みや流れを徹底解説!

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共通テストと二次試験の違いは?大学入試の仕組みや流れを徹底解説!

大学の入学試験にはさまざまな種類があります。共通テストや二次試験といった名称を聞いたことがあるかもしれませんが、それぞれがどういう試験なのか理解していない人も多いでしょう。

これから大学受験を控える高校生なら、共通テストや二次試験の違いを知っておかなければなりません。違いを知ることで、最適な対策を立てられるようになるからです。

「共通テストは国公立大学を受験する人が受けるもの」と思っている方もいるかもしれませんが、私立大学でも共通テストを受けることでメリットを得られる場合もあります。

この記事では、共通テストと二次試験の違いや、私立大学の受験生が共通テストを利用するメリットを解説していきますので、参考にしてください。



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共通テストと二次試験の違い

共通テストと二次試験はどちらも大学入試に必要な試験ですが、内容が大きく異なります。それぞれの違いを理解することで大学入試対策がしやすくなるでしょう。

最初に、共通テストと二次試験の違いを解説していきます。

大学入学共通テストとは

共通テストとは「大学入学共通テスト」のことです。1979年から1989年までは「共通第1次学力試験」、その後2020年までは「大学入試センター試験」と呼ばれていました。国公立大学を受験する人にとっては、第一関門となる重要なテストと言えるでしょう。

大学によっては、この共通テストの結果で合否が決まってしまうこともあるので、しっかり対策を立てて臨みたいところです。

共通テストの問題はすべてマークシート形式で、問題に合わせて正しい番号を選択します。受験科目は下記の7教科21科目です。

国語・国語
地理歴史・地理総合、地理探求
・歴史総合、日本史探求
・歴史総合、世界史探求
・公共、倫理
・公共、政治・経済
・地理総合/歴史総合/公共
公民
数学・数学Ⅰ、数学A
・数学Ⅰ
・数学Ⅱ、数学B、数学C
理科・物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎(2科目選択)
・物理
・化学
・生物
・地学
外国語・英語(リーディング、リスニング)
・ドイツ語
・フランス語
・中国語
・韓国語
情報・情報Ⅰ

この中から、志望大学が指定する教科・科目を選択して、最大8科目まで受験することができます。

共通テストは、試験を利用する国公立・私立の各大学が共同で実施するテストです。毎年1月中旬の土日に、全国一斉に行われます。

国公立二次試験とは

国公立二次試験は共通テストの後に受ける試験のことです。全国一斉に行われる共通テストとは異なり、二次試験は大学が個別に行う試験になります。

そのため、内容は受験する大学や学部によって異なってくるため注意が必要です

一般的には文系学部で「国語」「地理歴史」「公民」「外国語」「数学」の中から2~3科目、理系学部なら「数学」「理科」「外国語」から2~4科目を受験します。

それ以外にも、小論文や面接を行う大学もあるため、事前に傾向を確認しておきましょう。

二次試験は前期・中期・後期に分かれており、それぞれ1校ずつ、合計で最大3校までの受験が可能です。一般的には後期の方が倍率が高くなります。

私立大学一般入試とは

私立大学一般入試は、国公立二次試験によく似た内容の試験です。文系学部は英語と国語に加え、「地歴・公民」「数学」から1科目を選択します。一方、理系学部では「英語」「数学」「理科」の3教科が基本です。

最近では、大学入学共通テストを利用する大学も少なくありません。朝日新聞の記事によると、私立大学の約9割が大学共通テストを利用した入試方法を採用していると言われています。

「私立大学だから共通テストは関係ない」と決めつけるのではなく、志望大学の試験内容をよく確認してから受験するかどうかを決めるようにしましょう。

大学入試の仕組みの違い

国公立に限らず、私立大学も含めて大学入試には「一般選抜」と「特別選抜」の2つの方法があります。

さらに特別選抜は「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」に分けられます。ここからは、それぞれの大学入試の仕組みの違いを具体的に解説していきます。

一般選抜

一般選抜は国公立大学入試の主な方法で、この方法で大学を受験している人が全体の8割弱と言われています。

1月中旬に実施される大学入学共通テストと、2~3月に実施される大学ごとの個別試験や二次試験の点数、また調査書や小論文などを総合的に見て合否を判定します。

先述したように、前期で1校、中期で1校、後期で1校の3つの大学を受験することが可能です。そのため、第一志望の大学を前期、第二志望を中期、または後期で受験すると良いでしょう。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、過去に「推薦入試」と呼ばれていた受験方法です

高校の推薦を受けることで、出願が可能になります。「指定校制」と「公募制」の2種類があり、「指定校制」では大学が指定した高校からしか出願することができません。

一方で公募制は大学が提示している条件を満たしていれば、どこの高校生でも出願可能です。誰でも出願できるので指定校制に比べると、競争率は高くなります。

一般選抜との違いは、学力よりも高校3年間の評価で合否が決まるという点です。試験内容は調査書などの書類審査や小論文、面接が中心になります。

総合型選抜

総合型選抜は2020年まで「AO入試」と呼ばれていた入試方法です

学校推進型に似ている方法ですが、高校の推薦は基本的には必要ありません。「この大学で学びたい」という意欲や熱意が評価され、大学が求める学生像に合った人が合格になります。

たとえば、神戸大学医学部では「生命科学・医学に強い興味を持ち、探求心と学習意欲が旺盛な学生」や「協調性があり、問題解決においては独創性と指導力を発揮できる学生」などがアドミッション・ポリシーとして挙げられています。

大阪大学法学部では「(構想力)問題を発見し、その解決策を構想することができる」や「(表現力)論理的な思考の過程を自分の言葉で表現することができる」、「(基礎学力)高等学校等で履修する国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語についての基本的な知識があり、基本的な問題の解決に利用することができる」などが重要視されるポイントになります。

各大学のホームページにアドミッション・ポリシーが掲載されていますので、総合型選抜を受ける人は志望校のアドミッション・ポリシーを確認しておきましょう。



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私立大学で共通テストを利用するメリット・デメリット

国公立大学を受験する際には、共通テストを受けなければなりません。しかし、最近では私立大学でも共通テストを利用する大学が増えてきました。

次に私立大学で共通テストを利用するメリット・デメリットを解説していきます。

メリット

私立大学受験で共通テストを利用するメリットは、主に下記の3点です。

  • 複数大学に併願できる
  • 地方でも遠方の大学に受験できる
  • 受験コストを抑えられる

共通テストで良い点数を取れば、それだけで複数の大学に合格できる可能性が高くなります。大学別に受験すると、その大学に合わせた対策が必要ですが、共通テストならその対策が必要ありません。

また、共通テストの試験会場は、全国各地にあります。通っている高校の場所に応じて受験会場が決まるので、わざわざ遠方に出向かなくても私立大学の受験を完結させることが可能です

最後のメリットは、受験コストを抑えられるという点が挙げられます。一般選抜が1校あたり「30,000円~35,000円」なのに対し、共通テストは「12,000円~18,000円」で複数大学に共通する試験を受けることができるのです。

デメリット

受験するメリットが多い共通テストですが、下記のようなデメリットもあります。

  • 受験倍率が高くなる
  • 受験前に出願締め切りになることもある
  • 勉強範囲が広くなる

共通テストを利用した入試方法ですと、独自入試に比べて倍率が高くなるのがデメリットのひとつです。もともと定員が少ないうえに、人気の入試方法なので競争率が高くなってしまいます。そのため、合格最低点が高くなるケースもあるのです。

もうひとつのデメリットは、出願日程の問題が挙げられます。私立大学の多くは、共通テストを受験する前に共通テスト利用の出願をしなければなりません

そのため、普段の模試で自分の得点を確認して、推測点で出願しなければならないのです。「気づいたら出願締切日を過ぎてしまっていた」ということのないよう、日にちをチェックしておきましょう。

最後は勉強範囲が広範囲になるという点です。私立大学に絞っている方の多くは、3教科を重点的に勉強していることでしょう。しかし、共通テストを利用して受験できる大学によっては5~6科目受験しなければならないところもあり、それをデメリットに感じる人も多いでしょう。

国公立大学入試の流れ

ここからは、国公立大学入試の流れを解説していきます。

ひとつでもステップを飛ばしてしまうと、受験できなくなってしまうので注意しましょう。

STEP1:大学入学共通テストを受験する

国公立大学の受験は、大学入学共通テストが第一関門です。

まずは、この大学入学共通テストに出願しなければなりません。現役高校生の場合は高校を通して出願しますが、浪人生の場合は個人で出願するので忘れないようにしましょう。

大学入学共通テストを受ける際には、志望校が指定する教科や科目を選ぶ必要があります。7教科21科目の中から選ばなければならないので、間違えないようにしましょう。

多くの国公立大学では、5教科7科目を受験するのが一般的でしたが、情報が追加され6教科8科目または7教科8科目となります。

STEP2:国公立大学に出願する

共通テストの点数が、志望校の提示する規定ラインに達している場合は国公立大学の二次試験に出願できます。

二次試験は前期日程と後期日程の2回実施され、それぞれの日程で1校ずつの出願が可能です。

つまり、最大2校までしか出願できないので、志望校の倍率を確認しながらどこの大学に出願するかを決めていきましょう。

なお、一部の公立大学では中期日程を設けているところもあり、その場合には最大3校までの出願が可能です。

STEP3:二次試験を受験する

共通テストに通過すると、二次試験の受験票が送られてきます。

第一志望の大学は、前期の日程で調整しましょう。前期の二次試験は学科試験が中心に出題されます。ただし、論文や面接の選考を中心に行う大学もあるので、事前に確認しておきましょう。

第一志望校以外の大学は、中期や後期の日程で調整してください。後期日程の二次試験は必要科目数が前期に比べて少なく、論文や面接メインの選考を行うところがほとんどです

前期に比べると、倍率が高くなるので合格のハードルも高くなります。

STEP4:入学手続きを行う

合格発表は、各大学の掲示板やWebサイト上で行われます。

大学によっては、合格者受験番号一覧表を送ってくれるところもあるので確認しておくと良いでしょう。なお、合格した場合は、できるだけ早く入学手続きを行いましょう。

入学金の納付も必要なので、事前に準備しておく必要があります。期限を過ぎてしまうと、せっかく合格しても入学できません。

また、入学手続きを行う際には、共通テストと二次試験両方の受験票が必要なので、間違って捨ててしまわないようにしましょう。

国公立大学と私立大学入試の流れの違い

私立大学は国公立大学と違い、入試方法がさまざまです。大学共通テストが必要な大学もあれば、特に受けなくても良い大学もあります。

試験日についても各大学によってスケジュールが違うので、試験日が重ならないように調整すれば、複数の大学の受験が可能です。それぞれの大学の入試スケジュールを確認しながら、受験の日程を調整していきましょう。

共通テストと二次試験を受験する際の注意点

共通テストと二次試験を受験する際には、いくつかの点に注意する必要があります。ここからは、大学入試に必要な共通テストと二次試験受験時の注意点を解説していきます。

共通テストを優先させる

受験生が抱える大きな問題が「共通テストと二次試験、どちらを優先させて勉強すれば良いのだろうか?」という点ではないでしょうか。

共通テストと二次試験では出題傾向が違うので、どちらに重点をおいて勉強を進めれば良いのか迷うところです。

基本的には、配点が高い共通テストを優先させて勉強するようにしましょう。そもそも共通点で良い点数を取れないと、二次試験に進むことすらできない可能性もあるからです。

ただし、志望校やその人の学力によっても異なってきますので、不安な場合は塾や予備校の先生に確認しておきましょう。

二次試験を受けられない場合もある

共通テストを受けた後に二次試験を受けるのが一般的な流れですが、必ずしも二次試験を受けられるとは限りません。

共通テストの結果で受験者を選抜し、規定ライン以上の人のみ二次試験を受けられる「2段階選抜」を採用している大学も多いからです。

2段階選抜を採用している大学では、共通テストの結果次第で二次試験を受けることができない可能性もあります

また、中には「志願者が募集人数の〇倍以上の場合は2段階選抜とする」という条件を付けている大学もあり、受験する年によって変わることがあるので確認しておきましょう。

共通テストに失敗しても諦めない

共通テストで思った以上の点数が取れなくても、「もう駄目だ」と諦めてしまう必要はありません。

共通テストには大学や学部によって「単独型」と「併用型」があり、確かに単独型の場合は共通テストの結果次第で合否が決まってしまいます。

しかし、「併用型」の場合は共通テストと二次試験の結果の両方で評価されるため、共通テストで失敗しても諦める必要はありません。両方の合計点で判断する大学もあれば、点数の高い方が基準になるところもあります。

二次試験で挽回しなければならないため、傾向と対策を考えてしっかり勉強しておく必要があるでしょう。

過去問の活用は注意が必要

受験勉強で「過去問を繰り返し解く」というのは基本中の基本ですが、共通テストの場合は注意が必要です。

大学入試センター試験から大学入学共通テストに変更になったのは、2021年度からとなっています。共通テストとセンター試験は似ていますが、実は違いもあるので過去問だけで満足するのは危険です

特に英語では、これまでよりもリスニング問題が重視されるようになりました。志望校の情報を確認して、リスニング対策もしっかり行っておきましょう。

さらに、2025年度からは大学入学共通テストがさらに変更になることが発表されています。常に最新の情報を取り入れながら、過去問だけでなく共通テスト用の問題集なども併用しながら受験勉強に取り組んでいきましょう。

私立大学の場合は受験するかどうかよく検討する

国公立大学を受ける受験生にとって必須とも言える大学共通テストですが、私立大学に絞って受験する場合はよく検討する必要があります。

私立大学の一般入試は2~3教科で受験できますが、共通テストの場合はそれ以上の教科を勉強しなければならないことが多いからです。

苦手な教科がある人にとっては、共通テストを受けることがデメリットになる可能性もあるでしょう。とはいえ、先述したように基本的にはメリットが多いので、迷った場合には共通テストも受験することをおすすめします。



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まとめ

大学共通テストと二次試験の違いや、国公立大学と私立大学の入試の違いについて解説してきました。

大学共通テストはすべての受験生が同じ問題を受けますが、二次試験はそれぞれの大学が実施しているテストになるので、大学によって試験内容が異なります。

それぞれの違いを理解して、最適な対策を行っていきましょう。私立大学の場合は、共通テストを受けないで受験することも可能です。多様な受験方法があるので、自分に合った受験方法を見つけてうまく利用するようにしてください。

大学の情報や入試について誰かに相談したい場合には、塾や予備校を利用するというのもひとつの方法です。志望校選びや受験勉強のサポートも行ってくれるので、ぜひ活用していきましょう。

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