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赤本の使い方とは?大学受験で役に立つ活用方法を徹底解説!

赤本の使い方とは?大学受験で役に立つ活用方法を徹底解説!

たくさんの大学受験生が入試対策で使っている赤本。

大学受験を控える高校生の中には、「みんな赤本を持って勉強しているけれど、使い方がわからない…」と悩んでいる方もいるでしょう。

赤本は、ただがむしゃらに取り組むのではなく、有効に活用することが大切です。赤本を上手に使えば、志望校合格に大きく近づけます

この記事では、赤本の効果的な使い方についてわかりやすく解説します。
これから受験生になる高校生は、この記事を参考に赤本を効果的に活用して入試に挑んでください。

そもそも「赤本」ってなに?  

「赤本」とは、教学社が「大学入学シリーズ」として毎年発行している、各大学ごとの入試過去問題集の総称です。

表紙が印象的な赤色をしていることから、一般的に「赤本」と呼ばれるようになりました。全国各都道府県の大学の過去問題を網羅しているため、長年、多くの受験生に活用されています。

赤本には、基本的に3年〜5年間分の過去問題と解説が掲載されています。大学ごとの出題傾向や対策について載っているのも重宝されているポイントです。

赤本は、大学受験生にとって必須ともいえる重要アイテムなのです。使い方をしっかりとマスターしておきましょう。

赤本を使うべきなのはこんな人!

具体的な使い方をお伝えする前に、まずは赤本がどのような受験生に向いているかをご説明します。

赤本を使うのが特におすすめなのは、以下のような受験生です。

  • 第1志望校が決まっている人
  • 志望校に関する情報を詳しく把握していない人
  • 志望校の過去問題を解説付きで勉強したい人

以降で各ポイントについて解説していきます。赤本を活用すれば、効果的な入試対策を行うことができるでしょう。

第1志望校が決まっている人

第1志望校が既に決まっており、「志望する大学に特化した対策をしたい」と考える人は、赤本を使って勉強するのがおすすめです

反対に「まだ志望校が定まっていない」「どこを第1志望にするか決めていない」という場合は、赤本を使うのはもう少し後にして良いでしょう。

赤本はその大学に特化した過去問題集で、1冊あたりのボリュームが大きいものです。何校分も購入してそれらを網羅して勉強するのは難しく、合理的ではありません。

赤本に取り組み始めるのは行きたい大学が定まってからが、適切なタイミングといえるでしょう。

志望校に関する情報を詳しく把握していない人

「志望校は決まっているけれど、入試に関する情報が不足している…」と悩んでいる人は、積極的に赤本を活用しましょう。赤本は、大学に関する情報源としての使い方も可能です。

志望校の入試概要は募集要項で確認ができますが、例年の出題傾向やその大学が特に力を入れている分野などの情報は、なかなか手に入りにくいものです

赤本には、その大学の傾向と対策が詳しく載っています。
志望校に関する情報を把握したい人は、赤本を活用して詳しい情報を得るようにしましょう。

志望校の過去問題を解説付きで勉強したい人

志望校の過去問題を、解説を読みながらじっくり解きたい人に、赤本はおすすめです。

赤本には、数年分の過去問題が掲載されており、解答だけではなく詳しい解説が載っています。解けなかった問題を、解説を読んで深く理解し、次に繋げることは、受験勉強でとても重要です

赤本の解説ページを活用しながら勉強することで、苦手分野の克服ができます。また、大学独自の問題の解き方のコツを掴めたり、応用問題に対応する力を磨くことができます。

赤本は志望校の過去問題をただ解くだけではなく、問題の意図やポイントをきちんと理解して勉強できる、優れた受験対策ツールといえるでしょう。

赤本の効果的な使い方4ステップ

ここからは、赤本の効果的な使い方について解説します。

赤本は、以下の4つの手順で活用しましょう。

  • ステップ1:出題傾向を把握する
  • ステップ2:実際に過去問題を解く
  • ステップ3:苦手分野を分析して克服する
  • ステップ4:問題を解き直して慣れる

それでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

ステップ1:出題傾向を把握する

赤本は購入したら、まずは「傾向と対策」のページを読み込みましょう。ここでの目的は、志望校の出題傾向を理解することです。

出題傾向とは、例年出題されている問題の形式や内容、特に頻出されている分野、難易度などを指します。

出題傾向は大学ごとに大きく異なるため、志望校が決まったら「その学校にはどのような傾向があるのか」、そして「どのような対策に力を入れるべきなのか」を掴む必要があります

まず最初に「傾向と対策」を読み込み、出題傾向を理解することが、赤本の使い方のファーストステップになります。

ステップ2:実際に過去問題を解く

「傾向と対策」で問題の全体像を掴んだら、次は実際に直近1年間分の過去問題を解いてみましょう。

「いきなり過去問はハードルが高い」「勉強をしてから解いた方がよいのでは」と思う方もいるかもしれません。

細かな勉強をする前に過去問題を解く目的は、現在の実力を客観的に知るためです。
最初なので正答率は低くて当然。大切なのは、「自分は何が得意か、何が苦手なのかを理解すること」です。

どの分野が勉強不足なのかを把握することで、重点的に勉強するべき部分を洗い出せます

志望校の傾向を掴んだら、実際に過去問題に挑んで実力試しをしましょう。序盤に苦手な分野を明確にしておくのが、赤本の効果的な使い方のポイントです。

ステップ3:苦手分野を分析して克服する

赤本の使い方の次のステップは、苦手分野の分析と克服です。ここが受験勉強のメインになります。

苦手分野の分析とは、解説を読みながら「どこでつまずいているのか」を具体化することです。そして克服とは、苦手な部分の問題を赤本で繰り返し解いたり、参考書や問題集を使ってそこに特化した勉強をして、苦手分野の力を伸ばすことです

例えば、ステップ2で英語の長文問題が苦手だと明確になったとします。この場合、ステップ3では「単語は理解できているけど、文法でつまずくな」といったように、自分の手を分析し、文法に特化した対策を行うのです。

過去問を解いた後、必ず苦手分野と向き合って、しっかり理解していくことが大切なのです。

ステップ4:問題を解き直して慣れる

苦手分野の勉強に取り組んだら、再びその年度の過去問題を解き直してみましょう。

解き直しは、実は受験勉強において必要不可欠なステップです。なぜなら、同じ問題を解き直すことで力が定着し、応用できる実力として身に付いていくからです。

さらに、過去問題の解き直しには、「志望校の問題に慣れる」というメリットもあります。学校独自の問題の形式に慣れてくると、時間配分や解く順番などの戦略が立てられ、自信をもって試験に挑めるようになるでしょう。

赤本は、一度解いたら終わりではなく、演習を積み重ねる「反復」の使い方が大切なのです。

赤本の時期別の活用法

ここでは、赤本の使い方としてもう1つの大切なポイントである、「時期」に目を向けて解説をしていきます。

おすすめの赤本の時期別の活用法は、以下の通りです。

時期おすすめの赤本の使い方
2年生春〜秋まだ買わなくてよい
2年生冬〜3年生夏まずは実力試し
3年生夏休み以降本格的に活用する

次の項から、詳しく解説します。

2年生春〜秋:赤本はまだ買わなくて大丈夫

2年生の春から秋までは、焦って赤本を購入する必要はありません。早くても冬に購入すれば十分でしょう。

この時期に優先的に取り組むべき対策は「基礎固め」です。高校での学習内容は、2年生の夏頃までの期間に半分以上を習い終えます。2年生はこれまでの学習の復習と基礎固めに最適な時期なのです。

またこの時期は、志望校を決めていくタイミングでもあります。興味のある大学の説明会やオープンキャンパスに行き、自分の実力とも照らし併せながら、志望校を定めていきます。

2年生の秋までは赤本を急いで買う必要はなく、勉強するための準備の時期と捉えましょう。

2年生冬〜3年生夏:赤本を買って実力試し

赤本を購入するおすすめの時期は、志望校が決まる2年生の冬〜3年生の春頃です。遅くとも3年生の夏には赤本を用意し、一度過去問題を解いて実力を測ってみましょう。

多くの受験生は、3年生の夏までには志望校を決めて、その大学入試に必要な受験勉強に励みます。赤本は、このタイミングで購入して使い始めるのが有効です。

志望校の赤本を準備できたら、前の項で解説した赤本の使い方の「ステップ1:出題傾向の把握」と「ステップ2:実力試し」を行いましょう。

3年生の夏休み前には、過去問題を解いて、自分の苦手を把握できている状態が理想です。

3年生夏休み以降:赤本を本格的に活用する

3年生の夏休みからは、赤本を本格的に活用しましょう。

赤本の使い方の「ステップ3:苦手の分析・克服」と「ステップ4:解き直し」を繰り返します。

受験生にとって、3年生の夏休みは実力を伸ばす最大のチャンス。赤本を本格的に使い込んで、志望校に特化した対策を入念に行いましょう。

大学入学共通テストを受ける人は、冬頃に赤本対策は一旦中断し、大学入学共通テストに集中するのもおすすめです。大学入学共通テストを終えてから、また赤本を使い、最後の仕上げを行いましょう。

さらに力を伸ばす赤本の活用術3選

赤本の基本的な使い方と時期がわかったところで、ここからは、さらに力を伸ばす活用術をご紹介します。

赤本は、以下のような工夫を加えて活用することができます。

  • 期間を空けて解き直す
  • 大問ごとに時間を計りながら取り組む
  • 似ている問題を扱う問題集と解説の内容を比較する

それでは、1つずつ見ていきましょう。

期間を空けて解き直す

赤本の活用術1つ目は、一定期間を空けて過去問題を解き直すことです。

赤本の使い方の4つのステップを一通りこなし、ある程度志望校の問題に慣れてきたら、あえて一度赤本から離れる期間を設けてみましょう。

2週間〜1ヶ月程度、赤本以外の対策を行い、再び過去問題を解き直します。すると、頭の中が整理されて正答率が上がったり、より客観的に今の実力を捉えたりすることができます

例えば、大学入学共通テスト前の1ヶ月間を、赤本から離れて大学入学共通テストの対策に集中する期間としてもいいでしょう。

大問ごとに時間を計りながら取り組む

大問ごと時間を計りながら解くのも、赤本の効果的な活用方法の1つです。

受験で最も大切なのは、時間内に解き切ることです。過去問題を繰り返し解き、志望校の傾向が掴めてくると、解くのに時間が必要な問題がある程度わかってきます。

大問ごとに時間を計りながら取り組み、所要時間の目安を把握しておくと、「時間が足りず、最後まで解ききれなかった…」という失敗を避けることができます。

赤本を使って演習をする際は、大問ごとの時間配分も意識しながら解くようにしましょう。

似ている問題を扱う問題集と解説の内容を比較する

赤本で身に付けた力をより確固なものにするために、「解説を読み比べる」という方法があります。

赤本の使い方の4つのステップに取り組み、苦手分野の克服が終わったら、赤本以外の問題集や参考書で、自分の苦手と似た問題を探してみましょう。

解説を読んでみると、赤本には載っていない解き方のコツや考え方のポイントが載っているかもしれません

苦手分野を克服し、さらに力を伸ばすために、赤本以外の問題集も適宜活用していきましょう。

赤本に関するQ &A

最後に、大学受験で気になる赤本に関する2つの疑問について解説します。

Q:第1志望以外の大学の赤本も購入するべき?
A:基本的に赤本の購入は、第1志望の大学のものだけで構いません。

赤本に載っている過去問題は、学校や塾で借りることができたり、インターネットでダウンロードできる問題もあります。第1志望以外の大学の過去問題は、これらの方法で手に入れて解くので十分でしょう。

Q:問題の採点はどうやって行う? 
A:赤本には配点は書いていないため、正確な得点は算出できません。

その代わりとして、(全体の問題数)÷(正解した問題数)で正答率を算出して記録しておくのがおすすめです。

まとめ

この記事では、大学受験を控える高校生に見て欲しい、赤本の基本的な使い方と共に、時期ごとの使用方法や活用術について解説してきました。

赤本は、「いつ使うか」「どのように使うか」がとても大切です

赤本の効果的な使い方をマスターすれば、受験勉強がより内容の濃いものになり、志望校合格に大きく近づくことでしょう。

これから大学受験生となる高校生のみなさん。
ぜひこれらの内容を参考に、赤本を効果的に使って受験対策を進めてください。そして、第1志望校の合格を掴み取ってください。

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