オープンキャンパスに行くべき理由7選!自分に合う大学なのか、参加するメリットを紹介
「興味のある大学が複数あって、第一志望を決められない。」
「大学の雰囲気や周辺の環境をみてみたい。」
そんな高校生に必ず参加してほしいのが、オープンキャンパスです。
「オープンキャンパスに行くより勉強をした方が良い!」と、時間の無駄だと考える人もいるかもしれません。
しかし、オープンキャンパスに行くことで受験が有利になることがあります。
今回は、オープンキャンパスに行くべき理由や事前準備に必要な「オープンキャンパスチェックリスト」をまとめました。
充実したオープンキャンパスになるように、ぜひご一読ください。
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オープンキャンパスの概要
オープンキャンパスは、大学受験を控えている高校生にその学校のことを詳しく知ってもらうためのイベントです。その大学を受験するのかを決める大切な機会でもあります。
ここでは、オープンキャンパスの目的や開催時期について紹介します。
オープンキャンパスの目的
オープンキャンパスでは、楽しいイベントや体験などを通して、学校の雰囲気や特徴を知ることができます。
パンフレットやホームページに掲載されている情報以外のことを肌で感じることができるでしょう。
個別に相談ができるブースが設置されており、入試に関する疑問や、入学後の不安を解決することができる場にもなっています。
大学オリジナルのボールペンやトートバッグなどのプレゼントがもらえたり、学食が無料で食べられるなど、学生が喜ぶ特典を用意している大学が多くあります。
オープンキャンパスの時期
大学によってオープンキャンパスの時期は異なりますが、一般的には6月頃から12月頃まで、複数回行われることが多いでしょう。
特に、大学の夏休みの時期である7月から9月までは、毎週オープンキャンパスを開催している大学もあります。
大学の文化祭や体育祭とオープンキャンパスを一緒に行うケースもあります。実施するカリキュラムが都度異なる大学も多いので、第一志望の大学に数回行っても楽しめるでしょう。
大学のホームページや高校の進路掲示板などを参考に、日時や内容を確認してみてください。
オープンキャンパスで実施されること
オープンキャンパスの概要を紹介しましたが、実際にオープンキャンパスではどんなことをするのでしょうか。
一般的には、以下のようなイベントが開催されます。
- 学校見学ツアー
- 学校説明会
- 体験授業
- 進学個別相談会
- 学食でのランチ
1つずつその内容を詳しく紹介していきます。
学校見学ツアー
学校見学ツアーとは、大学の校舎や施設など敷地内を見てまわる見学会です。
大学内の雰囲気や、教室や食堂、トイレが綺麗に清掃されているかなど、実際に目で見て確認できますし、学生たちがどのような生活をしているのかを垣間見ることができるでしょう。
大学の学生が案内役をしてくれることが多く、学校のパンフレットやホームページでは知ることができない生の情報を教えてくれることもあります。
学校説明会
学校説明会では、学校の教育理念や、各学科・各学部のカリキュラムなどを分かりやすく説明してもらえます。
入学後の流れや取得できる資格、留学ができるかどうかなど、詳しく知ることができます。
また、学校説明会では、各学科の先生や在学中の先輩が話をしてくれることが多いので、パンフレットやWebサイトでは得ることができない情報を知ることができるでしょう。
体験授業
体験授業は、実際にその大学で行われている授業を15分から30分程度に短縮して体験できるものです。
教室の席に座り、その学部の教授から授業を受けられるので、入学後の講義の雰囲気を味わうことができます。なお、体験授業の内容は受験生向けに工夫されているため、参加するための予習は必要ありません。
体験授業を通して本当に自分が学びたいことなのかイメージがつきやすくなります。どの学部にするか迷っている方は、できるだけ色々な学部の体験授業に参加してみましょう。
高校とは違って専門性の高い授業を実際に体験することで、「ここで学びたい!」と志望意思が固まるかもしれません。
また、実習の多い学科・学部の体験授業では、短い時間で「ミニ実習」を受けられることもあるので事前にチェックしておきましょう。
進学個別相談会
進学個別相談会では、大学の先生や先輩に1対1で個別に質問・相談ができます。オープンキャンパスとは別日にオンライン上で進学個別相談会を設けていることもあります。
進学個別相談会では、学校説明会で分からなかったことはもちろん、「どの学部を受験するか迷っている」や「先輩達の就職先はどんな会社が多いのか」など、より具体的な質問ができます。
「どの科目のどこを頑張ったらいい?」など、受験に有利な情報を知ることができるかもしれません。受験に不安のある方は進学個別相談会に参加することをおすすめします。
学食でのランチ
学校によっては施設内の学食で使用できる食事無料券を配布される場合があります。
学生食堂は利用頻度の高い場所です。どんなメニューがあるのか、どんな価格帯なのか、どんな雰囲気なのか気になるところですよね。
4年間通う大学なので、しっかりチェックしておきましょう。
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オープンキャンパスに行くべき理由7選
実際に入学してから、大学の雰囲気が合わなかったり、自分が学びたかった講義じゃなかったなど、様々な理由で入学早々に退学してしまう学生は意外と少なくありません。
同じ名前の学部でも大学によって専門分野が異なることがあります。例えば「児童教育学部」でも、A大学は幼児教育、B大学は小学校教育など、学ぶ内容が大学によって違います。
オープンキャンパスに参加すれば、そのようなミスマッチを防ぐことができます。志望校を選択するための大切な機会なので、必ず行くべきでしょう。
ここからは、オープンキャンパスに行くべき理由を7つ紹介していきます。
①受験に対するモチベーションアップ
オープンキャンパスに参加することで、受験勉強に対するモチベーションが各段にアップすることは間違いありません。
受験勉強は長い戦いです。模試で思うような結果が出ない、ついつい勉強をさぼってしまう…そんな人こそぜひ一度志望大学に行ってみてください。
オープンキャンパスに行って、実際に憧れの大学を歩いたり先輩達と話をしたりすることで、「この大学に通いたい!」という強い想いをもつことができます。
オープンキャンパスは3年生の受験勉強に追われる時期ではなく、1・2年生の早い段階から行っておくと良いでしょう。
②個別に質問することができる
オープンキャンパスに行くと、先ほど紹介した個別相談会やキャンパスツアーなどで、個別に質問をすることができます。
- 先輩達は入試のためにどんな勉強をしたのか、他にはどんな大学を受けたのか
- 学生たちの雰囲気は?どういう人が多いのか
気になることを気軽に質問できるのは、大きな利点と言えるでしょう。具体的な勉強方法や有利な対策法などを教えてくれるかもしれません。
当日、質問し忘れることのないように、事前に質問を用意していくといいでしょう。
③学校の雰囲気を体験できる
オープンキャンパスに参加することで、想像していた大学生活とのミスマッチを防ぐことができます。
学校の雰囲気を体験しておくで、入学後に「あれ…思っていたのと違う」というギャップがなくなるでしょう。
- 教授と学生の距離感はどうか
- 生徒の雰囲気や人柄はどうか
- サークルやクラブ活動の熱量が自分と合っているか
これらは入学前に知っておくべきことです。
自分に合った雰囲気の大学に通うことは、将来の可能性を大きく広げてくれること間違いありません。
嫌々通う4年間は、今までにかかったお金や労力を無駄に感じてしまうでしょう。
後悔することのないように、ぜひオープンキャンパスに足を運んでください。
④推薦入試を受ける際に有利
大学によっては、オープンキャンパスに参加しないと推薦入試の受験資格がなくなってしまうことがあります。
パンフレットやホームページの募集要項を確認しておきましょう。
また、推薦入試の面接の際に、オープンキャンパス参加の有無を聞かれることもあります。
推薦入試では、入学したいという熱量を問われるため、参加したことが面接や入試において有利になる場合もあります。また、参加していないと具体的な話はできません。
推薦入試を受ける際、オープンキャンパスに参加することは必須とも言えるでしょう。
⑤通いやすさが分かる
志望大学を決めるときに意外と盲点なのが「通いやすさ」です。
4年間通う大学なので、通いやすいに越したことはありません。
通学に難があると行くこと自体がストレスになり、ついつい授業を欠席しがちになり単位を落として留年してしまったり、退学を検討してしまうかもしれません。
- 駅から大学まで専用バスの送迎があるか
- キャンパス内の移動が大変ではないか
- 乗り換えの電車はたくさんあるか
- 車通学は可能なのか
上記を踏まえて「本当にこの大学に通うことができるのか」を、オープンキャンパスに参加した際に確かめておきましょう。
⑥大学のある街の雰囲気が分かる
大学周辺にどういう施設やお店があるのかも大学を選ぶ際のポイントの1つです。
4年間、生活の拠点となる街なので、オープンキャンパスに行ったときに周辺を調べておきましょう。
例えば、以下の点を確認しておくといいでしょう。
- 大きな街へのアクセスが便利か
- 遊びに行ける施設があるか
- 昼食を買えるコンビニが近くにあるか
- 空きコマやサークルの帰りにご飯を食べに行けるお店があるか
街の雰囲気を事前に知っておくことで、「合格したらこのカフェに通いたいな。」「このパン屋でアルバイトをして、学業と両立できたらいいな。」などの夢が膨らみ、モチベーションのアップにもつながることでしょう。
充実した大学生活を豊かに過ごしたい人は、オープンキャンパスの帰りに、ぜひ大学生になったつもりで街を散策してみてください。
⑦過去問や願書を無料でもらえることがある
大学によっては、オープンキャンパスに来校した記念プレゼントとして、過去問や願書などを無料配布してくれることがあります。
市販でも購入することができますが、多くの大学を併願で受験する場合、すべての過去問を購入するとかなりのお金が必要です。
また、願書はその大学のホームページから申請して取り寄せることができますが、一般的にはお金がかかります。
過去問は、大学にもよりますが市販で購入すると2,000円前後しますし、願書をホームページから申請する場合、有料の大学では1,500円以上かかることもあります。
願書をもらうためだけだとしても、オープンキャンパスに行く意味は大いにあるでしょう。
オープンキャンパスの事前準備
オープンキャンパスに行く際にはしっかりと事前準備を行い、「楽しかった!」だけで終わらないようにすることが大切です。
ここでは、自分に合った大学か見極めるために必要なチェックリストを紹介します。
チェックリストを作ろう
まずは、キャンパスツアーや学校説明会で見たり聞いたりしておきたいことを、まとめたチェックリストを作りましょう。
例えば以下の4つに分けます。
①学校の雰囲気
②通学路・場所
③学校の設備
④学習・資格
気付きはメモに残しておくと、より効果的です。
学校の雰囲気 | |
① | 学科・学部の学生数の規模は、どれくらいか。 |
② | 教授と学生の距離感は近いか、遠いか。 |
③ | 学生たちはどんな人が多いか、馴染めそうか。 |
④ | 自分のやりたいサークルやクラブがあるか。 |
⑤ | 学校内の掃除はきちんと行き届いているか。 |
通学路・場所 | |
① | 自宅から学校までにかかる時間はどのくらいか。 |
② | 電車やバスの乗り継ぎは不便ではないか。 |
③ | 通学に必要な電車やバスの本数が、極端に少ないことはないか。 |
④ | 駅から大学までの専用バスはあるか。 |
⑤ | キャンパス内の移動は大変ではないか。 |
⑥ | 周辺の街に、ご飯を食べられるお店があるか。 |
学校の設備 | |
① | 図書館・自習室・パソコンルームなどの有無、設備が古すぎないか。 |
② | 学食のメニューは豊富か。混雑時にも座れるくらい充分な広さがあるか。 |
③ | コンビニや自動販売機などの設備は充実しているか。 |
④ | クラブやサークルで使う体育館やグラウンドは学内にあるか。 |
学習・資格 | |
① | 何が学べる学部・学科なのか。自分の学びたいことと一致しているのか。 |
② | 授業を受ける人数はどのくらいなのか。 |
③ | 卒業までに、必ず取得しないといけない資格があるのか。 |
④ | 資格取得や採用試験などをサポートするプログラムはあるか。 |
⑤ | 実験や実習の頻度はどのくらいなのか。 |
⑥ | 留学制度があるかどうか。 |
⑦ | 卒業後、どのような就職先に就く人が多いのか。 |
せっかく、オープンキャンパスに行くからには、実りのある時間になるようにリストを準備しておいて活用しましょう。
質問リストを作ろう
次に、質問したいことのリストを作成しておきましょう。
個別相談会に参加するときに、参考にしてみてください。
学校説明会やキャンパスツアーでは分からない、一歩掘り下げた内容も聞いてみましょう。先輩に質問したいこと、先生に質問したいことに分けてみました。
先輩に質問したいこと | |
① | 授業の内容は面白いか。分かりやすいか。 |
② | どうしてこの学部を選んだのか。 |
③ | 空き時間にはどんなことをして過ごしているか。 |
④ | アルバイトと学業の両立はできるのか。 |
⑤ | 入試前にはどんな対策をしていたのか。 |
⑥ | いつから受験勉強を始めていたのか。 |
⑦ | 卒業後の進路について、どんな道を考えているのか。 |
⑧ | 大学の周辺でおすすめのお店はあるか。 |
⑨ | 学生寮と一人暮らし、どちらがおすすめか。 |
⑩ | 学生たち同士、仲が良いのか。雰囲気はどうか。 |
⑪ | 面接ではどんなことを聞かれたのか。 |
先輩達も数年前はみなさんと同じ立場の高校生だったので、不安な気持ちに寄り添ってくれるはずです。
疑問に思ったことは何でも素直に聞いてみると良いでしょう。
先生に質問したいこと | |
① | 就職に強い学部はどこなのか。 |
② | (先生目線で)学生はどんな雰囲気か。 |
③ | 授業で分からないことがあったら、どうしたらよいか。 |
④ | 就職内定率はどのくらいなのか。 |
⑤ | 将来、〇〇になりたいときはどうしたらいいか。 |
⑥ | 学費が払えるか不安。奨学金制度は申し込めるのか。 |
⑦ | 〇〇に住んでいるが、一人暮らしと通学どちらが良いか。 |
⑧ | 面接ではどんなことを聞かれるのか。 |
⑨ | 就職に向けてサポートしてくれるのか。 |
どの学部がいいか迷っている人は、先生に相談してみるといいかもしれません。
自分のやりたいことや就きたい職業にふさわしい学科や学部を教えてくれるでしょう。
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まとめ
オープンキャンパスに行くべき理由について、詳しく紹介してきました。
オープンキャンパスに行くことで、パンフレットやWebサイトで得ることができない有益な情報を手に入れることができます。オープンキャンパス参加の有無で、受験期や入学後にも大きな差が出る可能性があるでしょう。
高校1年生からオープンキャンパスに参加しても決して早すぎることはありません。モチベーションが上がって、受験勉強をより頑張ることができるはずです。
行きたい大学が複数あるなら、入学後に後悔しない為にも、ぜひ全ての大学のオープンキャンパスに参加してみてください。