大学受験で役に立つ!有利になる資格6選
大学受験では、全国にいる数多くのライバルが日々成績の向上に励んでいます。
他の受験生より少しでも有利に進めるために、「何か資格をとっておいた方がいいのかな?」といった悩みをもつ高校生も多いのではないでしょうか。
しかし、むやみに資格取得のために時間を使ってしまうと受験勉強そのものに差し支えが生じる場合があります。
取得した資格が本当に大学受験で有利になるのかも気になるところ。
そこで今回は、以下の内容を中心に解説していきます。
- 大学受験において資格を持つことで有利になる理由
- 大学受験に有利になる資格6選
- 資格の勉強をする際の注意点
大学受験で有利になる資格を把握し、高校生のうちに資格を取得しておくと大学受験に役立つでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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この記事のポイント
大学受験において資格を持つことで有利になる理由
大学が評価する資格を取得していれば、大学受験において有利になり、志望校合格に近づくことができます。
資格取得者に対して優遇措置がある
大学、学部によっては資格を持っていることで優遇措置が設けられています。
例えば、以下のような加算設定がされているケースがあります。
- 試験免除や試験点数の加算
- 面接入試においての加算
- 出願資格の獲得
英語の資格検定を点数化して、大学入試の英語の点数に加算するという方法を採用している大学もあります。
仮に「英検2級の取得によって10点を加点」する大学であれば、入試で英語科目70点だった場合、英語の点数を10点+70点で80点として評価するということです。
他にも、みなし得点として英語科目の大学受験を免除されるケースもあります。
例えば、
- TOEIC785点以上では英語科目の試験を95点として免除
- TOEIC670点以上では英語科目の試験を80点として免除
- TOEIC785点以上では英語科目の試験を70点として免除
このように、テストの点数に加点、試験免除などの優遇がある資格があります。
優遇措置がある資格は英語系が多いのですが、それ以外にも漢検や数検などに優遇措置を取っている大学もあります。志望する大学、学科の募集要項を確認しましょう。
志望大学に対してのアピールになる
もし直接的に大学受験の加算点数にはならないとしても、資格を取得していると大学への自己アピールとして役立てることができます。
たとえば、自分にはアピールすることがないと考えている方であったとしても「英語に興味があり、将来の仕事に生かそうと考えています。なので、英語の資格を取得しました。」と伝えることができるのです。
同じような成績の人が2人いたとして、どちらかを選べと言われた場合、資格を持っていれば、資格保有者の方が選ばれやすいでしょう。
客観的にも資格保持していると、能力と知識があることを証明できるため、大学受験において資格を持つことは有利に働きます。
大学受験に有利になる資格6選
資格取得にむけてどの資格がより役立つのでしょうか。
ここでは大学受験で有利になる資格を6つ紹介していきます。
ただし、各々の資格は志望する大学や学部によって異なりますので注意してください。
英検
英検(実用英語技能検定)は、5級から1級まである知名度の高い英語の資格検定です。
大学や学部によっては指定する英検の級を保有することで、英語外部検定利用入試が利用することが可能となります。
他にも準1級以上など難易度の高い資格を取得していれば英語試験を免除できるなど、優遇措置を設けている大学も多くあります。
英検の難易度は、以下の通りです。
- 準2級は高校生中級レベル
- 2級は高校卒業レベル
- 準1級は大学中級レベル
一般的には大学受験で有利となるのは2級以上です。最低でも2級以上に合格しないと活用できない可能性があります。
また、英語科目において、資格そのものの勉強が直接、受験勉強にもつながりやすいのもメリットです。
英検保有者は優遇されることが多いように、大学にとっても英語科目の成績を見る1つの指標となっているので、大学受験において最も効率が良く優先的に保有するべき資格と言えるでしょう。
TOEIC
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は英語を使用したコミュニケーションスキルとビジネススキルを測る検定です。
全世界で実施されており、学生だけではなく社会人も多く受験している資格です。
TOEICは点数によって英語スキルがどれくらいなのか証明する資格で、リスニングとリーディングの2技能あり、合否ではなく990点満点のスコアで評価されます。
英検同様、TOIECもこのスコアによって英語の試験免除があるなど、大学受験において有利になります。
小学生から社会人と幅広く対象にしているため、検定の難易度を示すのは難しいですが「公開テスト学生データ」によると高校生の平均点としては520点程度です。
また、TOEIC 600点で英検2級と同等程度とされているため、最低でも600点以上、700~800点以上獲得することができれば大いにアピールとなるでしょう。
ビジネス能力も証明できるため、就職活動においても有利に働くたぐいまれな資格です。
漢検
漢検(日本語漢字能力検定)は身につけている漢字の能力を証明できる検定です。
2021年の公益財団法人日本漢字能力検定協会の調査では、入試で漢検の資格を評価する学校は全体の55%としています。
得点換算や試験の一部免除といった大学もあり、推薦入試においてもアピールが可能となる資格です。
資格試験の難易度としては以下の通り。
- 準2級は高校在学程度
- 2級は高校卒業程度
2級以上の資格保有により、大学受験で有利になることができるでしょう。
数検
数検(実用数学技能検定)は文部科学省後援の検定試験であり数学力のレベルを証明できるものです。
得点換算や試験の一部免除等を実施している大学もあります。
級数は5級から1級までとなっていますが、2級以上の取得で大学受験に有利でしょう。
資格試験の難易度としては以下の通り。
- 2級は数Ⅱ数B
- 準1級は数Ⅲ
準1級でも高校を卒業するレベルで解けるため、受験勉強の一環として挑戦するのもよいかもしれません。
簿記
実務系の資格のなかでも簿記は認知度が高く、受験者数は年間60万人にものぼる人気の資格です。
簿記とは会社の決算時に必要である損益計算書、貸借対照表を作成し会計処理を行えることの証明になります。
そのため、商業やビジネス能力を問われる大学や学部によっては有利になる資格の1つです。
資格試験の難易度としては以下の通り。
- 3級は「日商簿記」など主に個人事業の処理を学ぶ
- 2級は「連結決算」という概念と「工業簿記」が加わり、難易度が各段に上がる
上記の通り、2級を保有している高校生は少ないため、優遇されやすいでしょう。
大学受験だけではなく就活においても、有利となることが期待される資格なので取得しておいて損はありません。
ITパスポート
ITパスポートはITに関する情報機器やシステムを理解し、業務に活用したりシステム化する際に必要となる基礎的な知識が問われる資格です。
近年では情報ネットワーク社会の発展とともに、ITやPC系の資格を加点要因としている大学もあり、特に私立大学に多い傾向となっています。
難易度としては低めに設定されており、ITに関する初歩的知識が求められます。
これからの時代、さらに人気が高まっていくことが予想され注目が集まっている資格の1つです。
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結局、どの資格が1番大学受験に有利か
ここまで6つの資格を紹介してきましたが、優先的に取得すべき資格はどれなのか。
行きたい大学がハッキリ決まっていない方でも、とりあえず取得しておいて損はしない資格を1つ、検定試験を踏まえたスケジュールも含めて紹介します。
大学受験が有利になりやすい資格は「英検」
大学受験において有利になりやすい資格は「英検2級」です。
英語教育の必要性が高まっており、ほとんどの大学で英語科目は必須となっており重視されています。
大学も英語能力に長けた学生を求めている傾向にあるため、得点換算や試験免除、面接入試の加点などの待遇を設けている大学が多くあります。
また、大学受験の試験範囲とも被る部分が多いため、資格とともに受験勉強していることになり、一石二鳥。
英検以上に、効率良く大学受験を有利にする資格は、他にはありません。
どの資格を取るべきか迷ったら、英検2級の取得を目指すことをオススメします。
英検2級取得までのスケジュール
英検は6月、10月、1月の年に3回実施されるため、失敗したとしても再度チャレンジしやすい検定となります。
英検2級を取得する時期として、高校3年の夏までには英検2級を取得しておきたいところです。
大学受験が本格的に始まるのが夏以降なので、他の科目に対しても勉強時間を当てなければいけません。
なので英検に集中して勉強時間を割けるのは夏前までと考えると、高校3年生の6月の試験が最後となります。
そのためにも、高校1年生から英検準2級の取得を目指しておくのが無難です。
英検準2級を早めに取得しておくことで、英検2級取得までの目途を立てやすくなります。
大学受験の勉強とともに資格の勉強のスケジュールを立てましょう。
資格を取る前に知っておくべき注意点
資格を取得していくことで、大学受験を有利にすすめることができますが、いくつか注意点があります。
以下の事項を把握した上で、資格の取得を検討しましょう。
資格取得には費用がかかる
資格を取得するのは無料ではありません。
試験費用もそうですし、参考書が必要であればその費用もかかります。
試験費用は、英検の本会場の場合、準2級は7,800円(税込)、2級は8,300円(税込)となっており、高校生にとっては大きな出費です。(2023年度学習支援キャンペーン価格)
資格取得については家庭できちんと話し合った上で取り組みましょう。
志望大学において資格が有利になるかチェックする
志望する大学や学部、推薦入試や一般入試などの受験方法によって、どの資格が有利になるかが異なります。
大学の募集要項に求められる資格、検定が記載されている場合があるので、自分の行きたい大学が、どういう資格を持っていれば受験を有利に進められるのか、確認しておきましょう。
推薦入試は資格を保有していることで、一般入試よりさらに大学受験を有利に運ぶことができる場合も多くあります。
他にも、大学受験を受けるにあたって特定の資格そのものが必須と定められている場合もあるので注意してください。
資格取得のために時間を管理する
資格を取得するためには、受験勉強とは別で時間を割かなければなりません。
しかし、資格の勉強に熱心になってしまって、1番大事な大学受験の勉強を疎かにするのは本末転倒です。
必ず、大学受験に向けた勉強時間を優先した上で、資格の勉強時間を確保しなければなりません。勉強時間のスケジュールをしっかりと管理する必要があるでしょう。
また、資格は大学受験当日ではなく、出願時には取得しておかなければいけません。
事前に資格受験の日程を把握して、願書締め切り日までには資格を取得できるように逆算したスケジュールを組むようにしましょう。
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まとめ
大学受験において資格を持つことで有利になる理由とその資格について紹介しました。
大学、学科によっては、資格をもっていることで入試を有利にすることができます。どの資格が自分にとって必要なのか、志望する大学の入試情報をチェックしておきましょう。
どれを頑張ればいいか分からない方は英検の取得を目指すことをオススメします。
大学受験に向けての学力向上を優先した上で資格取得についても、ぜひ一度検討してみてください。