- 気になる身になる大学受験ニュース -

キミニュー 気になる身になる大学受験ニュース
キミニュー|気になる見になる大学受験ニュース

関関同立は共通テストで受験できる?利用方法やメリット・デメリットを解説

関関同立は共通テストで受験できる?利用方法やメリット・デメリットを解説

近畿の難関私立大学として人気を誇っている関関同立。大学受験を控えている高校生の皆さんは、「関関同立を受験する際、共通テストを利用できるのかな?」と疑問を持たれている方もいるでしょう。

共通テストは国公立大学の受験で必要になるイメージが強いですが、関関同立のすべての大学で利用できるのでしょうか。

今回の記事では、関関同立の共通テストの利用方法や、共通テスト利用して受験するメリット・デメリット、共通テスト利用における穴場の学部を解説します。志望校として関関同立を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。



関大・近大をめざす高3生対象!

この記事のポイント

そもそも共通テストとは

共通テストとは、各大学が「大学入試センター」と共同で実施する試験のことです。毎年1月中旬の土日に、2日間にわたって開催される日本最大級の試験になります。

教科は国語・数学・外国語・理科・地理・歴史公民に2025年度から情報が追加され7教科21科目があり、選択する科目は受験する大学によって異なってきます。1日目に文系科目の試験、2日目に理系科目の試験が行われるのが通例です。

共通テストは独立型と併用型で利用できる

共通テストは、国公立大学の受験者が必ず受験する試験と思われているかもしれませんが、私立大学でもある関関同立の受験でも利用可能です

関関同立を共通テスト利用して受験する方法は、大きく分けて2つあります。

  • 独立型
  • 併用型

「独立型」は、共通テストのみ利用して受験する方法です。「併用型」は、共通テストと一般入試の結果を合わせて合否を判断する方法になります。

関関同立の共通テスト利用方法

関関同立の共通テスト利用方法は、共通テストのみで受験できる方法と共通テストと一般入試を併用して受験する方法があります。

ここから大学ごとの共通テストの利用方法について詳しく解説していきます。

関西学院大学の共通テスト利用方法

関西学院大学を共通テスト利用して受験する方法は、以下の通りです。

  • 1月出願・3月出願(独立型)
  • 一般入試併用

独立型と併用型に分けて解説していきましょう。

1月出願・3月出願(独立型)

関西学院大学における共通テスト独立型とは、1月出願・3月出願と言われるものです。一般入試とは異なり、1月出願と3月出願は共通テストのみで合否判断がされます

1月出願において文系学部は3科目・5科目・7科目、理系学部は5科目・7科目で受験できます。3月出願は、文系学部が3科目・4科目、理系学部が4科目で利用することができます。学部によって利用できる科目数が異なるため、大学公式サイトで最新情報を確認しましょう。

また、1月出願・3月出願では「英語資格・検定試験活用型」があり、「CEFR B1」レベル以上で出願の要件を満たすといった英語に特化した受験方法もあります。

一般入試併用

一般入試の併用型はとてもシンプルです。

共通テストの外国語・国語・数学・理科・地理歴史・公民のいずれかから高得点の2科目と、一般入試の英語・数学のうち1教科を選択して受験することができます。

ただし理系学部は共通テストの中から地理歴史・公民を選択できないので、注意しましょう。

参考:関西学院大学 2024年度入試について

関西大学の共通テスト利用方法

関西大学を共通テスト利用して受験する方法は、以下の通りです。

  • 前期・後期(独立型)
  • 一般入試併用

独立型と併用型に分けて解説していきましょう。

前期・後期(独立型)

関西大学の共通テスト独立型は、前期・後期があります。前期と後期の入試は併用とは異なり、個別の学力試験は課されません

前期は3・4・6科目型、後期は2・3・4科目型があり、学部によって科目数が異なります。また、英検資格などを利用して2科目型になる「英語外部試験重視方式」など様々な入試形態がありますので、ホームページで詳細を確認しましょう。

一般入試併用

一般入試併用型で必要な共通テストの科目は2科目で受験できる場合もありますが、3・4・5科目の受験が必要な学部もあるため注意しましょう。

また一般入試では多くの学科が英語の試験ですが、中には数学・国語・理科の試験を求める学科もあります。英語の場合は、コミュニケーション英語I・II・III&英語論理・表現I・II・Ⅲの試験になります。

参考:関西大学 2025年度入試ガイド

同志社大学の共通テスト利用方法

同志社大学は共通テスト利用して受験する際、ほとんどの学部で個別試験を課していません。そのため、共通テストのみで受験することができます。利用方法としては非常にシンプルといえるでしょう。

ただし、学部によっては個別の試験を行う学部もあります。

  • 神学部・神学学科:小論文
  • 文学部・英文学科・A方式:英語と日本語による口頭試問
  • 社会学部・社会福祉学科:小論文
  • 社会学部・産業関係学科:小論文
  • 文化情報学部・文化情報学科・A方式:英語・数学

上記の学部学科を志望している方は、個別試験が実施されることを理解して対策しておきましょう。

参考:同志社大学 2024年度入試概要

立命館大学の共通テスト利用方法

立命館大学を共通テスト利用して受験する方法は、以下の4点です。

  • 2月選考・3月選考(独立型)
  • 一般入試併用
  • 後期分割併用

上記の3点を解説していきましょう。

2月選考・3月選考(独立型)

立命館大学における共通テスト独立型は、2月選考・3月選考を指しており、2月選考は3・5・7教科型、3月選考は3・4・5教科型となっています

選考教科は学部や学科によって異なりますので、受験前にきちんと確認しておきましょう。

一般入試併用

一般入試併用の文系はグローバル教養学部を除いて、一般入試の英語・国語に各学部が指定する共通テストの科目の総合点で合否が判定されます。

理系は「数学重視型」と「情報理工学部型」に分かれており、前者が独自試験の英語・数学に加えて、共通テストの理科と数学の2科目が必要になります。後者は独自試験の英語・数学、共通テストの国語と数学のどちらか高得点の教科を採用します。

薬学部には、共通テスト併用がありません。

後期分割併用

立命館大学の後期試験に「後期分割方式」と呼ばれる入試形態があり、共通テスト1科目と一般入試の英語・国語の2科目を利用して受験できます。法学部・経済学部・スポーツ健康学部のみ利用可能です。

参考:立命館大学 2024年度入試ガイド



関大・近大をめざす高3生対象!

関関同立の共通テストを利用するメリット

関関同立の共通テストを利用して受験するメリットを4つ紹介します。

  • 一般入試との併用受験ができる
  • 場数が踏めて試験慣れできる
  • 関関同立の独自の入試対策をとらなくても良い
  • 受験料が一般入試に比べて安い

上記のメリットを知っておくことで、関関同立の受験を有利に進めることができるでしょう。

メリット① 一般入試との併用受験ができる

関関同立はどの大学も共通テスト利用の入試と、一般入試を併用して受験することができます。
共通テストの成績が芳しくなかった場合でも、その後に一般入試に出願できる場合があります

共通テストは例年1月中旬(令和7年1月18日・19日)に実施されます。
入試要項は11月頃発表されます。出願の締め切り日は共通テスト前となる大学がありますので、注意が必要です。

例えば2024年度入試においては、同志社大学は一般入試が1月10日締め切りのため、同志社大学希望の方は、共通テストの前に一般入試の出願が必要でした。関西学院大学は1月17日まで、立命館大学は1月22日まで、関西大学は1月17日までの締め切りのため、共通テストの後でも一般入試の出願が可能でした。

メリット②場数が踏めて試験慣れできる

メリットの2つ目は、試験慣れができることです。

模擬試験をたくさん受験されている方も多いと思いますが、本試験を受験する機会はそこまで多くありません。

本試験は独特の空気感が流れており、どうしても緊張してしまいます。普段なら容易に解ける問題でも躓いてしまうなど、焦って本来のパフォーマンスが出せないこともあるでしょう。

関関同立の本試験は2月に実施されるため、1月中旬に実施される共通テストは、試験慣れできる場でもあるのです。もし共通テストで失敗をしてしまったとしても、関関同立の本試験まで数週間残されているため、十分に対策をとって本試験にのぞむことができます

また共通テストの成績が良かったなら、関関同立以外に興味を持っている大学を受験できる可能性があることもメリットと言えるでしょう。

メリット③関関同立の独自の入試対策をとらなくても良い

メリット3つ目は、関関同立独自の試験対策をとらなくても良いことです。

関関同立の試験は各々の大学で独自の傾向があり、大学ごとに対策をしないといけません。一方で共通テストでの受験、特に独立型の場合は共通テストの対策のみで受験することができます

関関同立だけではなく複数の大学を希望している受験生にとって、ひとつの試験対策をとるだけで複数の大学を受験できる点はメリットと言えるでしょう。

メリット④受験料が一般入試に比べて安い

4つ目のメリットは受験料が一般入試に比べて安いことでしょう。

大学名一般入試受験料共通テスト独立型共通テスト併用型
関西学院大学35,000円18,000円1出願目:35,000円
2出願目以降:1出願ごとに10,000円
関西大学35,000円18,000円1出願目:35,000円
2出願目以降:1出願ごとに15,000円
同志社大学35,000円15,000円25,000円
立命館大学35,000円18,000円1出願目:35,000円
2出願目以降:1出願ごとに10,000円

参考:関西学院大学 入学検定料
参考:関西大学 入学検定料
参考:同志社大学 入学検定料および納入方法について
参考:立命館大学 入学検定料

※入学検定料は年度や大学学部によって異なりますので、各大学のオフィシャルサイトで最新版の入試要項をご覧ください

基本的にどの大学も共通テスト利用の方が一般入試よりも安く、共通テスト独立型は約半分の費用に設定されています

2023年度の関西学院大学一般受験料は35,000円、共通テストは独立型だと18,000円で併用型だと1出願目は35,000円、2出願目以降は1出願ごとにプラス10,000円です。

また、2024年度の関西大学の一般受験料では35,000円ですが、共通テスト利用は独立型だと18,000円、併用型だと1出願目は35,000円で2出願目以降は1出願ごとに15,000円となっています。

同志社大学一般受験料は35,000円で、共通テスト利用だと1出願につき15,000円、また共通テストと個別試験がある学部の受験料は25,000円となっています。

そして2024年度の立命館大学一般受験料は35,000円、共通テスト利用は独立型だと18,000円、併用型だと1出願目は35,000円で2出願目以降は1出願ごとに10,000円も金額が変わることがわかります。

関関同立の共通テストを利用するデメリット

関関同立の共通テストを利用して受験するデメリットを3つ紹介します。

  • 対策すべき教科が多くなる場合がある
  • 合格する人数が少ない
  • 年度や学科によって合格最低点が変動する

共通テストを利用して受験することはデメリットもあります。メリットだけでなくデメリットも知った上で、大学受験の準備をしていきましょう。

デメリット①対策すべき教科が多くなる場合がある

一般入試よりも共通テストを利用した入試の場合は試験対策する教科が増えることがあります。

一般入試は2~3教科で合否判定する大学が多いですが、共通テスト利用の入試は3~7教科が必要であるところがほとんどです。例えば2024年度の関西学院大学を例にあげると、一般入試は1から3科目ですが、共通テスト利用は3・4・5・7教科が必要でした。

年度や学部によって教科数は異なるため、志望する大学・学部の募集要項を確認しておきましょう。自信のある教科が少ない人にとって、共通テストを利用する受験方法はデメリットになるでしょう。

デメリット②共通テスト利用は募集定員が少ない

一般入試よりも共通テスト利用の募集定員が少ないこともデメリットと言えるでしょう。

例えば、2023年関西学院大学社会学部の募集人数は、一般入試では全学部日程と学部個別日程を合わせて290名募集ですが、共通テスト利用と共通テスト併用型を合わせても110名の募集となっています。また、2024年立命館大学法学部の募集人数は、一般入試では290名、共通テスト利用と共通テスト併用型を合わせても170名です。

どの大学も一般入試に比べて共通テスト利用は募集定員が少ない傾向があります。一般入試と比べると難易度が上がってしまうことは必然でしょう。

デメリット③年度や学科によって合格最低点が変動する

関関同立が実施する一般入試は、大学が独自にテストを作成しているため、年度や学科によって大きく最低点が変動することは少ないです。

しかし、共通テストは大学入試センターが各大学の教員数名と共同作成を行っているため、難易度や傾向が変化します。そのため、年度や学科によって大きく合格最低点が変動することがあります。

自身の成績だけで合格できるラインを読むことが難しく、直近のデータだけでなく複数のデータを分析する必要があるでしょう。

関関同立の共通テストを利用した入試の合格ボーダーライン

次に関関同立の大学別に共通テストを利用した入試の合格ボーダーラインを紹介します。

ボーダーラインとは「この得点をとることができれば50%合格することができる」ことを指しており、大学や学部によって異なります。

各大学のボーダーラインを知っておき、皆さんが目指す大学・学部の参考にしてください。

関西学院大学のボーダーライン

関西学院大学のボーダーラインは、64~90%となっています。

学部ボーダー得点率
文学部72%~82%
教育学部66%~75%
神学部64%~74%
社会学部71%~77%
人間福祉学部69%~76%
国際学部75%~90%
法学部68%~77%
総合政策学部68%~78%
経済学部72%~79%
商学部71%~80%
理学部70%~76%
工学部68%~85%
生命環境学部68%~80%
建築学部70%~80%

参考:関西学院大学 | ボーダー得点率・偏差値 | 河合塾Kei-Net大学検索システム (keinet.ne.jp)

関西大学のボーダーライン

関西大学のボーダーラインは、67~87%となっています。

学部ボーダー得点率
文学部77~80%
外国語学部72~77%
社会学部75~83%
社会安全学部71~73%
法学部67%~77%
政策創造学部72%~78%
経済学部67%~81%
商学部79%~83%
環境都市工学部74%~82%
化学生命工学部70%~77%
システム理工学部73%~81%
人間健康学部71%~80%
総合情報学部76%~87%

参考:関西大学 | ボーダー得点率・偏差値 | 河合塾Kei-Net大学検索システム (keinet.ne.jp)

同志社大学のボーダーライン

同志社大学のボーダーラインは、73~90%となっています。

学部ボーダー得点率
文学部78%~84%
心理学部85%
神学部80%
グローバル・コミュニケーション学部
グローバル地域文化学部84%~86%
社会学部74%~80%
法学部80%
政策学部80%~83%
経済学部79%
商学部79%
理工学部85%~89%
生命医科学部86%~90%
スポーツ健康科学部69%~77%
文化情報学部73%~74%

参考:同志社大学 | ボーダー得点率・偏差値 | 河合塾Kei-Net大学検索システム (keinet.ne.jp)

立命館大学のボーダーライン

立命館大学のボーダーラインは、89~67%となっています。

学部ボーダー得点率
文学部74%~84%
総合心理学部76%~83%
産業社会学部72%~78%
国際関係学部80%~89%
法学部74%~82%
政策科学部75%~84%
経済学部67%~71%
経営学部71%~84%
食マネジメント学部70%~74%
情報理工学部75%~85%
理工学部71%~81%
生命科学部71%~78%
薬学部76%~82%
映像学部72%~82%
スポーツ健康科学部70%~76%

参考:立命館大学 | ボーダー得点率・偏差値 | 河合塾Kei-Net大学検索システム (keinet.ne.jp)

関関同立の共通テスト利用におけるボーダーラインが大学・学部

共通テストを利用した入試は難易度が高くなりがちですが、ボーダーラインが低い大学・学部があります。

関関同立に入るためには、上記のボーダーラインからも分かる通り、全体的には8割程度の得点が必要になります。その中でも、7割前後でボーダーラインにのっている大学・学部は狙い目といえるでしょう

共通テスト利用が7割前半の大学学部は、以下の通りです。

  • 関西大学 社会安全学部 
  • 関西学院大学 神学部 
  • 関西学院大学 教育学部
  • 同志社大学 スポーツ健康科学部 
  • 同志社大学 文化情報学部
  • 立命館大学 食マネジメント学部
  • 立命館大学 経済学部 

なお、試験の難易度やボーダーラインは年度によって異なるため、上記はあくまで参考程度にしてください。



関大・近大をめざす高3生対象!

まとめ

今回の記事では、関関同立の共通テストの利用方法や、利用するメリット・デメリットについて解説しました。

関関同立の受験を考えている方は、一般入試だけではなく共通テストを利用して受験できることを知れたことで、受験選択の幅も広まったことでしょう。

大学受験は入試方法の選択によって、結果が大きく変わることがあります。今回の記事を通して、自身の目標に対して何が必要かを明確にして、受験勉強に活かしてください。皆さんが自分に合った戦略を見つけて、志望校大学合格を目指しましょう。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
お近くの教室を探す

キミニューをシェアする!

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
イメージイラスト