【大学受験】いま流行りの自習型指導塾とは?メリット・デメリットと向いている人を解説

大学受験を控えた高校生にとって、塾選びは大切なステップの一つです。しかし、最近では塾の指導スタイルが多様化しており、どの塾を選べば良いのか迷う人も多いでしょう。
その中でも、最近注目を集めているのが「自習型指導塾」です。このタイプの塾は比較的新しいスタイルですが、どのような特徴があるのか、具体的なイメージが湧きにくいと感じている方も多いかもしれません。
自習型指導塾とは、生徒が主体的に自分のペースで学習を進められるようサポートするスタイルの塾です。
この記事では、自習型指導塾の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説するとともに、どんな人に向いているのかをご紹介します。また、塾を選ぶ際に役立つポイントもお伝えしますので、自習型指導塾を検討中の方はぜひ最後までお読みください。
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この記事のポイント
自習型指導塾とは

従来の塾のスタイルは、講師が教室で授業を行い、生徒はそれを聞いて理解を深めるというスタイルが一般的でした。
しかし自習型指導塾は、基本的に講師の授業が少なく、生徒が自分のペースで進められる学習環境を提供する塾です。参考書や映像授業を活用し、学習計画の立案や進捗確認、質問対応を行う学習コーチやアドバイザーがつき、生徒をサポートします。
自習型指導塾の特徴は、主に以下の4点です。
1.自主性の重視
講師による一方的な授業はなく、生徒が主体的に学習を進める。
2.講師のサポート
生徒の学習状況を観察し、必要に応じて個別に指導を行う。
3.通塾スケジュール・カリキュラム
生徒にあわせて個別にカスタマイズする。
4.費用
一般的に、自習型指導塾は個別指導塾や集団指導塾よりも比較的授業料が安い。
自習型指導塾は、計画的に学習を進められる環境が整っている一方で、自分から学習を進める姿勢が求められます。
自習型指導塾と他の塾の違い
自習型指導塾の特徴を深く理解するために、他の形式の塾との違いをおさえておきましょう。自習型指導塾以外の塾のタイプは、大きく集団指導塾と個別指導塾の2通りに分けられます。
集団指導塾
集団指導塾とは、複数の生徒が同じ教室に集まり、一人の講師が授業を行う形式の学習塾です。あらかじめ決まったカリキュラムに基づいて授業が進められます。
同じ目標を持つ仲間と一緒に学ぶなど、他の生徒と切磋琢磨できる環境はモチベーションを保ちやすい形式といえます。
自習型指導塾との共通点・相違点は以下の通りです。
自習型指導塾と集団指導塾の比較
自習型指導塾 | 集団指導塾 | |
---|---|---|
個別対応 | 可能 | 難しい |
授業 | なし | あり |
学習環境 | オープンスペース | オープンスペース |
スケジュールの柔軟性 | 高い | 低い |
自習型指導塾とは異なり、集団指導塾はカリキュラムに合わせた学習が中心となるため、授業についていく基礎力が身についていて、競争心を持っている生徒に向いているでしょう。
個別指導塾
個別指導塾は、生徒一人ひとりの理解度に合わせて個別に指導を行う塾です。1対1のマンツーマン、あるいは2~3人の少人数グループで指導を行います。
講師が生徒一人ひとり個別に対応するため、理解度に応じたカリキュラムに沿って、自分のペースで学習できます。
自習型指導塾との共通点・相違点は以下の通りです。
自習型指導塾と個別指導塾の比較
自習型指導塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
個別対応 | 可能 | 可能 |
授業 | なし | あり |
学習環境 | オープンスペース | 個別スペース |
スケジュールの柔軟性 | 高い | 高い |
個別指導塾は、集団指導塾と同じく講師主導の学習スタイルが基本です。きめ細かいサポートが受けたい、自分のペースで学習したいと思う人に向いているでしょう。
自習型指導塾のメリット

自習型指導塾は自主性を育てつつ効率的に学べる仕組みが特徴ですが、メリットとデメリットが存在します。
まずは、自習型指導塾のメリットを詳しく解説していくので、自分に合った特徴があるか確認してみましょう。
自主学習の習慣が身につく
自習型指導塾の最大のメリットは、自主学習の習慣を身につけられることです。
生徒自身が学習計画を立て、勉強を進めるため、自然と自主学習の習慣が身につきます。この経験は、大学受験だけでなくその後の大学生活や社会人としての自己研鑽にも役に立ちます。
さらに、計画を達成する喜びを感じられるようになり、学習に対するポジティブな姿勢が生まれやすい点も特徴的です。
学習計画を管理してくれる
自習型指導塾では、専属の学習コーチやアドバイザーが生徒一人ひとりの進捗を確認します。学習計画を立てるだけではなく、その進行管理をしてくれる点も大きなメリットです。
勉強をしていくうえで、計画通りに進まなかったり、成績が思うように伸びなかったりするときは、計画の修正が必要になることがあります。
自習型学習塾では定期的な面談や進捗管理により、講師が学習計画の見直しを一緒に行い、無駄なく効率的に学習を進めるサポートをしてくれます。
自分のペースで学習を進められる
自習型学習塾は、従来の塾のように一律のカリキュラムではないため、他の生徒の進度を気にすることなく、自分に最適な学習速度で勉強を進められます。
そのため、得意科目はどんどん進め、苦手科目は丁寧に時間をかけて学習でき、効率的に学習することでできます。
集中して勉強できる環境が整っており、個人の学習スタイルや理解度にあわせて柔軟に対応できるため、ストレスなく学習に取り組めるでしょう。
部活動との両立がしやすい
時間や場所の制約が少ないため、部活動などの課外活動との両立がしやすいのも自習型学習塾のメリットです。
集団指導塾はもちろん個別指導塾も、講師が授業を行うため、決められた時間に塾に行く必要があります。一方、自習型学習塾は塾に行く曜日や時間が決められていません。自分の好きなタイミングで塾に通えます。
自分の都合にあわせて学習時間を調整できるため、スポーツや文化活動に力を入れている人にとって理想的な学習スタイルと言えるでしょう。
授業料を低く抑えやすい
通常の個別指導塾や集団授業塾と比較して、自習型指導塾は比較的低コストで利用できる傾向があります。
個別指導塾や集団授業塾と異なり、講師が常に授業を行うわけではなく、学習サポートが中心となるため、塾側の人件費を削減できるのが理由です。
「大学受験に備えて塾に通いたいけど、親にあまり負担をかけたくない」と思っている方には、塾代を節約しやすい個別指導塾がおすすめです。
第一ゼミナールでは、大学受験に向けて生徒一人ひとりの戦略を立ててサポートするための専門教室、「大学受験 個別戦略指導会」があります。
「何を」「いつから」「いつまでに」を明確化して、最短距離で志望校合格へと導くための学習プランを作成して、進捗管理や指導をいたします。
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自習型指導塾のデメリット

学習がうまく進まない要因にもなり得るため、メリット以上に把握しておきたいのがデメリットです。
自習型指導塾のデメリットを3つ紹介するので、あらかじめ理解しておきましょう。
ある程度の自習する力が必要
自習型指導塾は生徒が主体的に学習を進めることが前提なので、ある程度の自習力が求められます。そのため、自習の習慣がほとんどない生徒の場合、学習を続けることが難しい可能性があります。
特に、勉強の進め方がわからない場合や、計画が崩れた際のリカバリーが苦手な生徒には自習型指導塾は向いていない可能性があります。
この点を補うためには、塾側のサポート体制や生徒の努力が必要不可欠です。分からない問題に直面した際に解決方法がわからず、挫折してしまう可能性がありますので注意しましょう。
モチベーションの維持が難しい場合がある
モチベーションの維持が難しいことは、自習型指導塾のデメリットです。
自習型学習塾は個別指導塾のように、常に先生が横にいるわけではありません。また、集団指導塾のように周囲に同じ目標を持った生徒がいるわけでもないため、モチベーションの管理が難しくなる恐れがあります。
特に、目標が曖昧だったり、短期的な成果が見えにくかったりする場合、学習への意欲が低下しやすくなるため注意が必要です。
質問しないと分からないままになってしまう
基本的に、自習型指導塾では講師が教室内を巡回しながらサポートを行いますが、生徒一人ひとりに対して個別でじっくりと授業をするわけではありません。
学習中に疑問や理解が不十分な点がある場合、自習型指導塾では自分から講師に質問する必要があります。
そのため、講師に質問することに抵抗がある人や遠慮がちな人、またはどこがわからないのか自分で把握できない人には、わからないまま先に進んでしまい、根本的な理解ができなくなる恐れがあります。
多くの自習型指導塾では、オンライン質問や定期的な面談などでサポートを提供していますが、その場合でも自ら質問する積極性が求められます。
自習型指導塾が向いている人の特徴

自習型指導塾は、主体的な学習が求められる塾です。
ここからは、メリットやデメリットを踏まえて、自習型指導塾に向いている人の特徴を解説します。
学習計画を管理してほしい人
自習型指導塾では、学習計画を専門の学習コーチやアドバイザーが立ててくれるため、計画を自分で作るのが苦手な人に向いています。
進捗状況や理解度をチェックしながら柔軟に計画を調整してくれるため、効率よく学習を進めることが可能です。
「自分一人ではどんな問題集を選んだらいいのかわからない」や「何から始めればいいのかわからない」という高校生には、学習計画を管理してくれる自習型指導塾がぴったりです。
積極的に質問できる人
自習型指導塾は、生徒が主体的に学ぶ環境のため、わからないことを積極的に質問できる人に向いています。
講師や学習コーチがサポートしてくれる仕組みはありますが、授業形式ではないため、受け身のままだと疑問を解決しづらいです。
ピンポイントで課題を解消して効率よく学べるだけでなく、質問することで理解を深めることができます。自発的にコミュニケーションを取れる方は、自習型指導塾で成功しやすいでしょう。
自分のペースで勉強したい人
自習型指導塾は、授業の進度に縛られず、自分のペースで学習を進めたい人に向いています。
自分の得意・不得意にあわせて学習時間を調整したり、部活動などで時間に制約があったりする人にも、自習型指導塾がおすすめです。得意な科目は短時間で進め、苦手な分野には多くの時間を割くなど、柔軟なスケジュールを調整できるのが特徴です。
他の生徒に合わせる必要がなく、塾に通う曜日や時間も自分で決められるため、ストレスを感じることなく学習に集中できるでしょう。
勉強する目的や目標が明確な人
勉強の目的や目標がはっきりしている人は、自習型指導塾の環境を最大限に活用できます。
目標に向かって計画を立て、自主的に取り組む姿勢が求められるため、「志望校合格」や「特定のスキル向上」などの具体的な目標があると効果的です。目標が明確であれば計画がより具体的になりますし、モチベーションの維持もしやすいでしょう。
塾代を節約したい人
自習型指導塾は、授業形式の塾に比べて人件費が抑えられているため、比較的授業料が安いのが特徴です。「費用を抑えながらも効率的に学びたい」というニーズを持つ方に適しています。
また、自習を中心とする学び方は自宅学習との相性も良いため、追加の教材費や通塾時間にかかるコストも削減できます。
塾代を節約したいと思っている方は、自習型指導塾を検討してみてもいいでしょう。
自習型指導塾を選ぶ際のポイント

「自習型指導塾」とひとことで言っても、塾の個性はさまざまです。自習型指導塾を選ぶ際には、学習の成果を最大限に引き出せる環境を選ぶことが重要です。
以下の3つのポイントを参考にしてください。
サポートの手厚さ
自習型指導塾を選ぶ際、学習サポートの手厚さは重要なポイントです。
学習計画の作成や進捗管理、質問対応など、生徒の学習を支える体制が整っている塾を選びましょう。
特に、自習型の塾では生徒が主体的に学ぶことが求められるため、困ったときに適切なアドバイスを受けられる環境が必要です。学習コーチが定期的に面談を行ったり、個別の課題に対するフィードバックを丁寧にしてくれたりする塾は安心感があります。
また、講師やコーチの対応力も重要で、生徒の疑問に的確に答えられるかどうかを事前見学などでチェックしておきましょう。
学習環境
集中して効率よく勉強するためには、学習環境が整っているかがとても大事です。
自習型指導塾に見学に行く際は、以下の点を確認しておきましょう。
- 自分が使いたい曜日や時間に自習室が利用できるか
- 自習室の広さと生徒数バランス
- 塾内の温度や湿度は適切に保たれているか
- 騒音で悩まされることはないか
- 大学受験に関する資料が充実しているか
- セキュリティ対策は万全か
- 軽食をとるスペースはあるか
自分が譲れない最低限のポイントを事前に決めておき、条件を満たした塾を選ぶようにしてください。
塾と講師の雰囲気
塾全体の雰囲気や講師の人柄も、自習型指導塾を選ぶ際に見逃せないポイントです。
自習型指導塾では、自分から講師とのコミュニケーションをとって学ぶことが求められます。そのため、生徒が気軽に質問できる雰囲気が大切です。講師やスタッフが親身に接してくれる塾は、生徒が相談しやすく、モチベーション維持にも役立ちます。
実際に体験授業や見学を通じて塾の空気感を感じておきましょう。過度に厳しすぎたり、逆に緊張感がなさすぎたりする場合は、長続きしない可能性もあるため注意しましょう。
第一ゼミナールでは、大学受験に向けて生徒一人ひとりの戦略を立ててサポートするための専門教室、「大学受験 個別戦略指導会」があります。
「何を」「いつから」「いつまでに」を明確化して、最短距離で志望校合格へと導くための学習プランを作成して、進捗管理や指導をいたします。
現在、無料カウンセリングを実施しておりますので、国公立大学や関関同立合格を目指している方はぜひご相談ください。
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まとめ
自習型指導塾は、集団指導や個別指導の塾とは異なり生徒自身が主体となり、自分のペースで学習を進めるスタイルが特徴の塾です。
学習計画を立てたり進捗管理を行うサポートを受けたりしながら、自習を中心に学習を進めるため、自己管理能力や自主性が求められます。一方で、部活動との両立や柔軟なスケジュール調整、比較的低コストな点など多くのメリットがあります。
塾選びではサポート体制や学習環境、塾全体の雰囲気をチェックしておきましょう。体験授業や見学を通して、自分に最適な塾かどうかを見極めてください。