【大学受験】英単語がスラスラ覚えられる単語帳の使い方
大学受験で高得点を狙うためには、英単語の理解が欠かせません。
しかし、単語帳を一生懸命使っているものの、「なかなか暗記できない」と感じることはありませんか? また、「もっと効率的な学習方法はないか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は「単語がスラスラ覚えられる単語帳の使い方」をご紹介します。英単語帳との取り組みがスムーズになり、効率よく覚えることができるようになるでしょう。ぜひ、実践してみてください。
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この記事のポイント
正しい英単語の勉強法とは
まず最初に、正しい英単語の勉強法について解説していきます。
あなたはどのように英単語を暗記していますか?
英単語の暗記に勉強法は関係ないと思っている方もいますが、実は英単語の覚え方一つで単語力に差がでます。
効率の悪い英単語の覚え方
多くの方は、単語帳をパラパラして暗記しているつもりになっていますが、これは間違いです。
また、英単語やその和訳を一つひとつすべてノートに書いて覚える勉強法をする方も多くいますが、実は、この勉強法は非常に効率が悪いものです。
英単語の覚え方を疎かにすると、足元をすくわれるかもしれませんので注意しましょう。
効率的な英単語の覚え方
暗記で重要なのは「反復すること」。つまり数をこなすことです。
単語帳に載っている単語を隅から隅まで書いて覚えるのではなく、英単語を声に出して意味を確認して覚えていきましょう。声に出して単語帳を1周し終わったら、また頭から同じ方向で1周します。
このように、英単語の暗記は、回数を重視して勉強するのが大切になります。
イメージとして、1周を100%の力で勉強するのではなく、60%〜80%の力で英単語帳を何周も繰り返すような形です。
正しい英単語帳の使い方
正しい単語帳の使い方を知れば、あまり時間をかけずに英単語を覚えられます。
ここでは、正しい英単語帳の使い方をご紹介していきます。
実際に英単語帳を開いて確認してみてください。
単語の横の記入欄を活用する
単語帳の中身は各々細かい仕様は異なりますが、どの単語帳にも単語のすぐ横にマークを記入できる欄があります。
英単語帳を何周もしていく上で、実はこのマークの記入欄が重要になります。
この記入欄を活用して、自分なりに単語の仕分けをしていきます。
おすすめの仕分け方法は下記の3つです。
1. 全く覚えられていない英単語は「空欄」
2. 覚えているか怪しいと感じる英単語には「斜線」を引く
3. 完璧に覚えられている英単語に関しては「✕」の印を残す
これを、何周もしながら仕分けをしていきましょう。
1周目は勉強をしていないので、もちろん最初は全て空欄になります。この状態で、1周目を行い、英単語を「空白」「斜線」「✕」の3つに仕分けていきます。
- 迷うことなく瞬時に答えられた英単語に関しては「✕」の印
- 答えを見ないと全く分からなかった英単語は「空欄」のまま
- 時間がかかった、曖昧で自信がない英単語は「斜線」
2周目に突入した際には、1周目と同じことをしますが、「✕」の印の英単語は飛ばしましょう。
つまり、勉強するのは空欄と斜線の英単語のみということになります。
2周目も同様に「空白」「斜線」「✕」の3つに仕分けていきます。
すると、「空欄」と「斜線」の英単語が1周目よりも減り、「✕」が増えます。
これを何度も繰り返すことで英単語の数が減っていき、短時間で効率よく単語を覚えることができるでしょう。
なお、ここでは英単語を3つに仕分けていますが、これは自分がやりやすいように仕分けても構いません。
とにかく、反復するうちに覚える英単語数を減らすことを意識して英単語帳を活用しましょう。
覚えにくい英単語を暗記するコツ
上記の勉強法で「✕」の印をつけ、「完璧に覚えられた!」と思っても、数日後には忘れてしまう英単語もあるでしょう。
その際は、英単語のコアイメージを意識してみてください。
コアイメージとは、「その単語の本質」を意味します。
そもそも、日本語と英語は全く別の言語で、英単語に完璧に対応した日本語は限られています。
英単語の和訳をそのまま覚えてしまうと、応用が利かなくなり不自然さが発生して、暗記しづらい状態になってしまうのです。
例えば、「sorry」という言葉の意味を思い浮かべてください。
多くの方は「ごめんなさい」という意味だと即答できるでしょう。
しかし、「sorry=ごめんなさい」という意味だけで覚えてしまうと、次のような文を和訳しようとしたときに不自然になってしまいます。
例文)I had a bad cold last week. – I’m sorry to hear that.
→「先週かぜをひいてしまいました。それはお気の毒に」
後ろの「I’m sorry to hear that.」を「sorry=ごめんなさい」で和訳すると、「聞いてしまってごめんなさい」という意味になってしまいます。少し不自然ですよね。
このように「sorry=ごめんなさい」とだけ覚えていると、違和感のある文章に訳してしまいます。
しかし、ここで「sorry」のコアイメージである「残念・心が痛む」という理解をしていれば、主な使い方以外のパターンが来たときでも、問題なく対応することができるようになります。
覚えにくい英単語があるときは、日本語訳を完全に覚えようとするのではなく、英単語のコアイメージを覚えることを意識しましょう。
暗記勉強ついでにリスニング対策
英単語の暗記を行う際は、読むだけではなく英単語を声に出して発音して覚えましょう。
五感を使ったほうが覚えやすいとうメリットがありますし、このひと手間を行うことで、リスニングの対策にもつながります。
この時に大事なのがネイティブの発音を意識することで、多くの日本人はネイティブよりの発音をすることを恥ずかしがってしまいます。
日本の英語の授業ではスピーキングを行う機会が少ないため、ネイティブの発音に親しみがない日本人が多いのです。
しかし、実際のリスニング試験はネイティブの発音で実施されます。
日頃の勉強から、ネイティブの発音に寄せることに慣れていれば、リスニング問題もスムーズに理解できるようになるでしょう。
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自分に合った英単語帳の探し方
最後に、自分に合った英単語帳の探し方についてご紹介していきます。
1.目標とニーズの明確化
まずは、英単語帳を使う目的やニーズを明確にしましょう。
英単語帳は共通テスト対策や難関私立大学対策など、それぞれ異なる目的に合わせて作られています。
自分の目的やニーズを明確にした上で、自分の目的に合った英単語帳を選びましょう。
2.自分のレベルに見合ったもの
自分の英語力に合ったレベルの英単語帳を選びましょう。
初心者向け、中級者向け、上級者向けなど、各レベルに合った英単語帳があります。
また、重点的に学びたい分野やテーマに基づいて選ぶことも可能です。
3.レビューや評価の確認
自分の目的やレベルが明確になったら、書店やウェブサイトで、自分が検討している英単語帳のレビューや評価を確認しましょう。
他の人の意見やフィードバックを参考にすることで、その英単語帳の有用性や信頼性を判断することができます。
4.サンプルの閲覧
選んだ英単語帳の一部を閲覧できる場合は、サンプルページや目次をチェックしてください。
英単語帳のスタイルや内容、構成が自分に合っているかどうかを確認します。
5.複数の英単語帳を試みる
一つの英単語帳に依存せず、複数の教材を試してみることもおすすめです。
英単語帳によって、英単語の和訳が異なる場合があります。
これは、英単語に複数の意味があったり、同じ意味でも表現の仕方が異なるからです。
複数の英単語帳を試すことで、複数の意味を把握でき、コアイメージをつかみやすくなるでしょう。
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英単語帳の使い方のまとめ
この記事では英語の単語帳の使い方についてまとめて解説いたしました。
英単語帳の使い方について、下記の4点を意識することが大切です。
1. 暗記は声に出す
2. 単語の横にある記入欄を活用する
3. 単語の意味は直訳よりもコアイメージ
4. ネイティブ発音にもチャレンジ
単語帳をただパラパラめくるだけではなく、反復学習を重視し、声に出して覚えることが重要です。その際、ネイティブの発音を意識することでリスニング力も向上しますので試してみてください。
また、単語帳の使い方として、記入欄を活用して自分なりに単語の仕分けをすることで効率的に覚えることができます。覚えにくい単語を克服するためには、和訳だけでなくコアイメージを意識してみましょう。
最適な単語帳を選ぶために目標やレベルを考慮し、複数の教材を試してみることをおすすめします。効率的に英単語を覚えて大学受験合格を目指しましょう。